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参拾捌話 初任務 ページ39

「どうもコンニチワ。ワシ、鉄地河原鉄珍(てっちかわはらてっちん)。よろぴく。」

「よっ…よろぴく……」

「ノリのいい子じゃな。おいでかりんとうあげよう。」

「だっ大丈夫です……」




小柄なこの方がどうやら私のために刀を鍛刀してくれたらしい。


「この人刀鍛冶の里の長だぞ。」

「意外と凄い人じゃないですか!」



一体どんな武器が出来たんだろう……


「はい、コレ。さっさと抜いてみ。」

「あっ、はい!」



ゆっくりと鞘から刀を抜けば灰色の刀は鍔側から徐々に色が変わって行く。


そして…………


「橙色……」

「おお、こりゃ雷系等に適性が高いな!」

「俺と同じ色だな。」



師匠と同じ色。

やばいぞ、ニヤけそう……



「そういえばこの刀……刃が両方ある」

「斬りやすいだろ。」

「ちなみにその刀。爆発するよ。」

「え?」


今なんて?



「別に無闇矢鱈に爆発しねぇよ。刀のここ見ろよ」

「あ、なんか仕込める?」

「爆薬とか毒とか色々仕込めるようにしてもらった。派手派手だろ!」

「何してくれてるんですか!」


静かな呼吸を使うって言うのに………まぁ爆発は師匠の十八番か。


「いいもん見れたしワシ帰るわ。じゃ!ばいび〜」

「ばっ、ばいびぃ……」

「無理しなくていいんだよ」



最後までノリが掴めなかったがようやく自分の武器が手に入ったのだ。普通に嬉しい……




「ほら、隊服着てみろよ。」

「はい!」



選別時に貰った隊服を身にまとってみるが違和感に気づく。



「……これ、スカート?」

「着替えたか?……随分と派手だな。」



腿の中間までしかない丈の短いスカートを見て師匠は遠い目をする。


「やりやがったな……ゲスメガネ。」

「師匠?」

「まぁ派手だしいいか。」



そう言って師匠は生地の薄いズボンのような物(タイツ)を渡して穿けと言われた。



「これで下着を気にせず戦えるな。」

「でも私も師匠みたいな袴がいいです」

「我慢しろ。」


しぶしぶ妥協して隊服の上に母の形見の羽織を着る。


「カァ!カァァア!任務!夜ナ夜ナ子供ガ消エル!吟河A!今スグ向カエ!」

「!」

「お。早速任務か。」


少し片言の鴉が叫ぶ。重い腰をあげ貰ったばかりの刀を帯刀する。


「初任務だ。派手に決めてこいよ。」

「はい。師匠の継子の名に恥じぬようにド派手に決めてきます。」




屋敷を出て己の最速の速度で任務場所へ向かう。

鬼狩りとして悪鬼は全て滅殺する……

参拾玖話 兄弟→←参拾漆話 無事帰還



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ぽてちまる(プロフ) - 夜にコメントしちゃってすみませんでした!!ありがとうございます^ ^これからも楽しく読ませて頂きます!応援してます!! (2020年5月2日 3時) (レス) id: 011d244725 (このIDを非表示/違反報告)
AOI3(プロフ) - ぽてちまるさん» 指摘ありがとうございます!恐らくこれで見れるようなったと思います!すみませんm(_ _)m (2020年5月2日 2時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
AOI3(プロフ) - シウさん» 編集遅れました!おそらく見れるようになったと思います…(><) (2020年5月2日 2時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
ぽてちまる(プロフ) - 私も見れてないです…(汗)気になる!!^ ^ (2020年5月2日 2時) (レス) id: 011d244725 (このIDを非表示/違反報告)
シウ(プロフ) - イメージ画像が見られません( ; ; ) (2020年4月20日 1時) (レス) id: 4722f65ee6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AOI 3 | 作成日時:2019年11月23日 19時

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