ド派手な継子 壱

弐拾漆話 二次被害 ページ28

「ほら、友達になったんだからなんでも質問して！答えるし教えるよ！」

「……じゃあそのお面を外して欲しい。」




なんでそんなもんに興味を持ってんの！？

そりゃ、こんな能面つけた不思議人間気になるだろうけど…………



「いいよ、私達友達だもんね……」

「！」



あぁ、心無しカナヲちゃんの目が輝いてる様に見える……





「それじゃあ行くよ………はい！」

「！」



バッと、面を外す。怖くて目を開けられなかった。

しかしなんの反応もしない………

もしかしたら彼女は私の顔が平気なのかもと淡い期待をしながら目をゆっくりと開ければその期待は一瞬で崩れ落ちる。



「ちょっ！誰かぁ！カナヲちゃんが意識不明だよォ！」



茹でダコの様に顔を真っ赤にして倒れたカナヲちゃんを抱えて脱衣場まで行く。

やばいぞ、この後師匠と胡蝶さんに殺される！




「どうしたんですか！騒がしっ……！」

「ぎゃーアオイちゃんにまで二次被害が！」




お面をつけるのを忘れて私の顔を見たアオイちゃんはバタリと倒れてしまった。


結局この後胡蝶さんが助けに来て二人は回収されていった。

私はその後般若のような顔した師匠が来て蝶屋敷の周りを永遠と走らされた。

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