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弐拾話 無音 ページ21

――――――どうしよう……


このままじゃあまた大切な人を失ってしまう!

雛鶴さんはくノ一であっても鬼を倒せる術なんて持ってない。


私がやらないと………




「……聴こえるぞぉ…」

「!」


なんで…気配は消したはずなのに!



「お前の息遣いも足音もはっきり聴こえてくるぞぉ……」



相当耳が良いんだ…この鬼は。


音の呼吸は周りへの被害が大きい…どうすればこの鬼を被害なく倒せる?



"よく考えてみろ。お前はどういう風に戦いたいんだ?"



私は……


「めんどくせぇな……まずはそっちの女から喰ってやる!」

「!」

「雛鶴さん!」



相手の聴覚が鋭いんなら静かにすればいい。

気づかれないぐらい静かに……



足音も呼吸の音も心拍音も風を切る音も……



“全て無音にすればいい”






.








.









.









「唄の呼吸 壱ノ型“静寂の余波”」

「なっ!」



目をゆっくりと開ければ鬼の頸は中を舞い地面に鈍い音をたてながら落ちた。




………使えた!自己流の呼吸!




「Aちゃん!」

「雛鶴さん!大丈夫ですか?」

「ええ、ありがとう。助けてくれて……」




雛鶴さんは微笑んで優しく私の頭を撫でてくれた。

少し泣きそうになるも我慢して地面に落ちてしまった荷物を拾い暗い夜道を雛鶴さんと手を繋いで歩いた。



鬼に襲われたばかりだと言うのに私の心はスッキリしていた。

弐拾壱話 唄の呼吸→←拾玖話 緊急事態



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ぽてちまる(プロフ) - 夜にコメントしちゃってすみませんでした!!ありがとうございます^ ^これからも楽しく読ませて頂きます!応援してます!! (2020年5月2日 3時) (レス) id: 011d244725 (このIDを非表示/違反報告)
AOI3(プロフ) - ぽてちまるさん» 指摘ありがとうございます!恐らくこれで見れるようなったと思います!すみませんm(_ _)m (2020年5月2日 2時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
AOI3(プロフ) - シウさん» 編集遅れました!おそらく見れるようになったと思います…(><) (2020年5月2日 2時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
ぽてちまる(プロフ) - 私も見れてないです…(汗)気になる!!^ ^ (2020年5月2日 2時) (レス) id: 011d244725 (このIDを非表示/違反報告)
シウ(プロフ) - イメージ画像が見られません( ; ; ) (2020年4月20日 1時) (レス) id: 4722f65ee6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AOI 3 | 作成日時:2019年11月23日 19時

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