壱話 出会い ページ2
―――――――――ポタッ
血の滴る音が響く。
生々しい肉を咀嚼する音に鳥肌がたち胃の中から夕食が込み上げてきそうになる。
「A………逃げて…」
母のか細い声に体は反応するも恐怖で動けない。
「お母さん…」
「安心しろ。後でお前も美味しく喰ってやる。」
全然安心できない。
大量の恐怖の供給でふと頭が冷静になった。お面ごしに見るもう手足がちぎれかかっている母親を救う方法はもうない。
だが……
「グハッ!!」
「ひっ!」
せめて自分の母親がこれ以上この醜い“鬼”の食糧にさせないこと。
「いってぇな…この餓鬼!」
「!」
やはり玄関に置いていった斧で頭を攻撃するも直ぐに再生してしまった。
親戚のおじさんから話は聞いていたがとんでもない化け物だ。
「そんなにお望みならてめぇから喰ってやるよ。」
「いやっ!」
「拒否権なんかねぇんだよ!」
邪魔だと付けていたお面を乱暴に取られる。
「いやっ!…………………ん?」
瞑っていた瞼をゆっくり開ければ醜い鬼は動きが止まってしまっている。
「え?」
混乱していれば大きな音と共に鬼の頸が勢いよく飛んでいく。
目を向ければそこには大柄な体格のひどく顔の整った男が立っていた。
「おいお前。怪我はねぇk……」
振り向いて男と目が会った瞬間彼はピタリと固まってしまった。
血まみれの母。頸のない鬼。固まる男。それを唖然と眺める私。
謎の空間が完成してしまった。
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ぽてちまる(プロフ) - 夜にコメントしちゃってすみませんでした!!ありがとうございます^ ^これからも楽しく読ませて頂きます!応援してます!! (2020年5月2日 3時) (レス) id: 011d244725 (このIDを非表示/違反報告)
AOI3(プロフ) - ぽてちまるさん» 指摘ありがとうございます!恐らくこれで見れるようなったと思います!すみませんm(_ _)m (2020年5月2日 2時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
AOI3(プロフ) - シウさん» 編集遅れました!おそらく見れるようになったと思います…(><) (2020年5月2日 2時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
ぽてちまる(プロフ) - 私も見れてないです…(汗)気になる!!^ ^ (2020年5月2日 2時) (レス) id: 011d244725 (このIDを非表示/違反報告)
シウ(プロフ) - イメージ画像が見られません( ; ; ) (2020年4月20日 1時) (レス) id: 4722f65ee6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AOI 3 | 作成日時:2019年11月23日 19時