12話 進路指導 ページ13
そして濃くも楽しかったアイドル科見学の翌日。僕は進路指導室に呼び出された。
「昨日はどうでしたか？アイドル科も中々悪くないでしょう。」
「まぁ、そうですけど。僕は演技が好きですしこんな性悪が入ったところで売れませんよ。」
「安心してください。ドS路線で売り出します」
「先生鬼畜やわ〜」
そう言いながらもニヤニヤすれば椚先生呆れたように此方を見る。
「独り暮らしの君には私立のお金を払うのはいくら特待生であってもきつい。その分アイドル科であれば学費は免除させてもらいます。」
「魅力的な提案ですね」
でも学費は親がくれた金を節約すればなんとかなるし。
確かにアイドル科はキラキラしていて皆楽しそうだったが、それは一部だけ。
僕はアイドルより演技をする方が素質があるためやりたくないアイドルにわざわざ努力をして目指すほど主人公気質ではない。
「何でこんなにアイドルに誘うんですか？」
「君にアイドルの素質があるという理由もありますが……………橘君のお父さんとの約束がありますから。」
「ふぅん…………先生はさぁ……僕の演技をどう思う？」
「素晴らしいと思いますよ。表現力もあって見ていて引き込まれます。ただ演技を終えた君は………
――――――――どこかつまらなさそうです」
「…………そっか。」
確かに演技は好きだが満足感や幸福感に満たされたことはない……
ふと自分の頭に幼馴染とknightsのメンバーが思い浮かぶ。
彼らは今を楽しんでいるのだろうか………
まさか演技がすきで通していた自分がアイドルに少しだけ興味が湧くなんて
「先生……」
「はい？」
「椚先生はアイドルしてたんですよね…」
「えぇ………」
「楽しかったですか？」
「楽しいより苦しいことや辛いことの方が多かったですよ。でも…………後悔はしてません」
そう言って此方を見る椚先生の目が真っ直ぐすぎて少し驚く。
先生のことだから適当にあしらわれると思っていた………
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む(プロフ) - ほんとに好きです… (2022年6月4日 10時) (
レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)
マロン - 凄い面白くて語源力があって羨ましいです!更新頑張ってください! (2020年4月11日 22時) (レス) id: eb9a0c61ed (このIDを非表示/違反報告)
更夜＆ルナ@歌い手(プロフ) - AOI３さん» 了解です！頑張ります！ (2020年4月9日 19時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
AOI３(プロフ) - 更夜＆ルナ@歌い手さん» コメントありがとうございます。返信遅れてすみません！イメ画の件はぜひ！描いてくださると嬉しいですヽ(*´∀｀)ノ (2020年4月6日 15時) (レス) id: e5bf353bab (このIDを非表示/違反報告)
更夜＆ルナ@歌い手(プロフ) - すごく面白い作品ですね！応援してます！ついでとは何ですが夢主さんのイメ画を描いてもいいでしょうか？下手ですけど｡ (2020年3月22日 20時) (レス) id: b1f570929b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AOI 3
| 作成日時：2019年8月7日 14時
