ド派手な継子 参

玖拾玖話 人選ミス ページ7

そして藤の家に着くといきなり偉そうに家主に指示を出す師匠。

ホントにコイツはいつか天罰が下ると思う。





「A、お前は男装しろ。そんで先に遊郭に潜入しとけ」

「分かりました。……男装ですか？」

「あぁ。お前の顔で遊女とかシャレになんねぇし不死川に合わせる顔がねぇからな」

「何故そこで不死川さん？」



でもまぁ一理ある。

顔面宝具の私が遊女になってみろ。花街が血に染まります。




「じゃあ雛鶴さん達の遊郭潜入は……」

「勿論、アイツらにさせるに決まってんだろ」

「師匠…………正気ですか？」

「派手に正気だ。」





ならばすぐさま病院に向かってください。相当頭が重症です。

伊之助君ならばともかく後の二人は難しいだろ。素材がThe男だもの。






「師匠がお化粧とかするんですか？」

「当たり前だ。そんで雛鶴達の遊郭に潜入させる」

「ダメだ。今回の任務絶対失敗するから遺書書いとこ」

「なんだとてめぇ。俺の完璧な作戦の何処に問題があんだよ。派手に言ってみろ」

「人選」





作戦が素材から破綻してますよ師匠。





「まぁいい。集合場所は吉原の××。迷子になったりすんなよ。」

「御意」





そして私は適当に男装をして吉原へと向かった。

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