ド派手な継子 参

玖拾伍話 非人道的 ページ3

「女の子に何してるんだ!!手を放せ！」



炭治郎降臨。
そりゃこの光景見たら十割師匠に非がある様に見えるもんね(実際に当たってる。)

しかし群がられてるようにも見えるので炭治郎は思考が止まっている。


「人さらいです〜っ！助けてくださぁい！」

「この馬鹿餓鬼…!!」

「キャー！！」



正直ものすごい助けてあげたいが一応継子ということもあり、任務に関しては口出しはあまりりできない。

せめてなほちゃんだけでも連れていくのを阻止したいが。


すると助けを求める女の子の悲鳴を聞いた途端炭治郎が勢い良く頭を振りかぶり頭突きをしようとする。




「愚か者」


しかし柱である師匠に一般隊士である炭治郎の攻撃が当たるはずもなく師匠は屋根の上へと跳躍して見下ろしていた。



「俺は"元忍"の宇髄天元様だぞ。その界隈では派手に名を馳せた男…てめぇの鼻くそみたいな頭突きを喰らうと思うか」


ギロりと睨みをきかすがそんなものこの堅物に通用しなかった。




「アオイさんを放せこの人さらいめ！！一体どういうつもりだ！！」

「そーよそーよ！」

「変態!!変態!!」

「このクソゴリラ〜」

「てめーらコラ！！誰に口利いてんだコラ！！あと、A！どさくさに紛れて悪口言ってんじゃねぇ！」




なんと、ゴリラと言ったのは聞こえていたのか。




「俺は上官!!柱だぞこの野郎!!」

「お前を柱とは認めない!!むん！！」

「むんじゃねーよ！！お前が認めないから何なんだよ！？こんの下っぱが!!脳味噌爆発してんのか！？」

「行動的には師匠の方が爆発してるっぽいですよ」

「A！お前は口チャックだ！」





ビシッと指さされて命令されたので黙っておくことにする。


「俺は任務で女の隊員が要るからコイツら連れて行くんだよ!!"継子"じゃねぇ奴は胡蝶の許可をとる必要もない！！」

「なほちゃんは隊員じゃないです！！」

「じゃあいらね」

「師匠、非人道的過ぎます。」


泣いてるなほちゃんを抱きとめる。ギュッとしがみついて「怖かったです〜！」と訴えるなほちゃんに「ごめんね、うちのゴリラが…」と謝罪をして頭を撫でる。

そしてその間炭治郎は師匠を人でなしと怒鳴っていた。

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