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「失礼します」




健二郎「おっ、来たか 入れ入れ」




久しぶりの進路指導室

夏休み前は毎日のように通わされてたっけ




健二郎「お前とここで会うのも、

久しぶりやなぁ！」




「同じようなこと考えてました」




健二郎「まぁここ座れや」




けんちゃんは、自分の向かいに座るよう

私に言った




今日は久しぶりにけんちゃんからの

お呼び出し




私何かやらかしたっけな…

思い当たる節もなく、無視するわけにもいかず

放課後ちゃんと進路指導室へ来た




健二郎「別に怒るために呼んだんちゃうから

リラックスしてええんやで？」




あ、なんだ… よかった




健二郎「志望校決めて、

夏休みも頑張ったんやろ？

成績もだいぶ上がってる… よくやってるよ」




「ありがとう」




健二郎「けどなぁ…

元気がもう８０％くらい無くなってる

人変わったみたいに、どなえしたんや？」




私、そんなにおかしくなったかな？




自分では気づかない

けど、友達にも家族にも、遂には先生にも

言われたら… もう認めざるを得ないのか




「自分ではそんなつもり無いんだけどな…」




健二郎「隆二が転校… したくらいからかな

お前の元気が無くなったん…

あまりにも元気ないから、先生も心配なんや」




…… 隆二




健二郎「誰にも言えへんから、

先生頼りないかもせんけど、相談のるで？」




「……先生、私ってものすごくバカで…

すごく最低なのかもしれない……」




健二郎「… なんでそう思うん？」




けんちゃんになら、話してもいい

そう思った瞬間、私の口は止まらず

話し続けた




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