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臣がいつか私に言った冗談を思い出す




私のことが好きで、

岩ちゃんより前に好きだって言ってたら

どうなってたかって…




そんな冗談を言ってたけど、

あれはきっと……




「冗談じゃなかったんだ」




臣「ん？ あぁ……… ばれた？」




「……… ごめん」




臣「謝んなよ、もう俺は

お前の恋を応援するって決めてんだから…

けど隆二は、受け入れられなかったんだろ

多分あいつの方が俺より…

お前のこと本気で好きだったのかもな」




「本気……」




臣「いや、俺も本気で好きだぜ！？

めっちゃ好きだよ… だからこそさ…

好きな人の恋だから、応援したいんだよ」




「……… ありがとう」




臣「お前さ、俺と隆二ふってんだよ

俺ら結構モテんのに今まで彼女居なかったし

お前のことマジだったんだから

絶対絶対岩ちゃんと付き合えよな」




「 頑張るよ」




臣「…… よろしい！

じゃあ俺もそろそろ戻らないと

コーチに怒られるから、行こうぜ」




「うん、ありがとう」




席を立ち、教室を出ようとすると

臣が私の手を引っ張り…

気づくと私は臣の腕の中に居た




臣「一回だけ… こうしたかったんだ

一回だけ…」




「………」




静かに臣に抱かれた後、

私たちは別に別に教室を出た





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