リゲル☆ ページ11
渚side
そんな事をノリで決めてしまった。
本当は恥ずかしい。女子と会うなんて学校以外に無いし。
ソラマチ内はクリスマスデートのカップルで溢れかえっている。
「そんな約束しなかったらよかった」
いっそここからUターンして帰ろうか。
でも…
「やめればよかった…これからどうしよう」
寄りかかっている柱の裏から聞いた事のある声が聞こえた。
そっと後ろに回ってみる。
すると、鏡の中のAがいる。
「見つけた☆」
ビクッと肩を震わせたA。僕の顔をみると安心したようにため息をついた。
「渚くんかぁ。なんか変なおじさんがナンパしてきたかと思ったじゃん」
「東京とか来ないの？」
「友達と行くくらい？ソラマチは家族旅行でしか行ってない」
鏡の中じゃなくて、そこにいる。
その証拠が欲しかった。
「え、ちょっと渚くん、なにやってんの？」
僕は隣にいるAの手を握ってしまっていた。
「あ、ごめん。一瞬智美に見えた」
「智美って誰？」
あぁ、まだ説明してなかったね。
「あ、僕の幼馴染で…去年交通事故で亡くなっちゃったんだ」
「へぇ、拓磨に似てるね」
そっか、Aの元彼も亡くなっちゃったんだっけ。
「手、繋いでてもいいよ。カレカノじゃないけど、繋いでると落ち着くかも」
おずおずと手を差し出すA。
「いい？手繋いで」
やっぱりカレカノでも無いのに手を繋ぐなんてちょっとおかしいけど…
手を握る。
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どんきー - おもしろい！ なんか「君の名は。」みたい (2017年2月4日 1時) (
レス) id: 1d3ce7b56a (このIDを非表示/違反報告)
苺大福Love(*οωο*)(プロフ) - 他の作品とは、ちょっと違う感じで面白いです！！次の更新、楽しみにしてます！！(*´・ω・`*)b! (2016年9月1日 22時) (レス) id: 3c0b7764f1 (このIDを非表示/違反報告)
エリジャ - イベント参加ありがとうございます！作品読ませていただきました。鏡越しに会うってなんか切ないですね……。面白かったです。これからも頑張ってください！ (2016年8月16日 11時) (レス) id: a1cdb07692 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫元花凛 | 作成日時：2016年7月19日 20時
