◇禁欲と宣言◆ 和 12/16↓ ページ9
あれから、ずっと眠くて眠くて。
うとうとしながら、やる事全部やって、少しお昼寝して、笑
気付けば、大野さんが帰るって言ってた時間。
するとｶﾞﾁｬｯ、とﾄﾞｱﾉﾌﾞを捻る音が聞こえた。
急いで玄関に向かうと
･
智「ただいまー。かぁずー...」
･
んふふ、やっぱり。
疲れた顔で帰宅した大野さん。
そして、少しだけ、甘えた声で私を呼ぶ。
可愛くて、ｸｽｯ、と小さく笑ってしまう。
･
和「ふふ...おかえりなさい、大野さん」
智「うー...かぁずぅ...」
和「わっ...」
智「んー...」
･
さっきよりも、数段甘えた声。
そして、首筋に顔を埋められて、強く抱き締められる。
首筋に顔を埋められてるから、くすぐったいっ...
･
和「んん...くすぐったっ...」
智「うん」
和「うん、じゃなくて...ひぁ...」
･
返事してきた、と思ったら首筋舐めてきた。
思わずﾋﾞｸｯ、と反応してしまう身体。
って、そんな事言ってる場合じゃないっ
･
和「大野さんっ」
智「んー...?」
和「んっ...離れましょ...?」
智「まだだぁめ」
和「でもっ...ﾍﾞｯﾄ、は...」
智「ん...何?ﾍﾞｯﾄ行きたい?」
和「ちがっ...行けないって言ってるんですっ!!」
智「んぇっ何でっ」
和「...1週間くらい我慢して下さい」
智「なん、で...あ...もしかして...?」
･
最初は何で、って顔してたけど
すぐにピンッとききたみたい。
･
和「...だから、我慢して下さい」
智「...仕方ねぇか。それなら...｣
和「...?」
智「終わったら、抱かせろよ?」
和「なっ...//」
智「んふふ、寝かせねぇから」
･
耳元で甘く囁かれた言葉。
私を捉える瞳は言葉と裏腹に、今すぐにでも喰わせろ、と言ってるみたいで。
ﾄﾞｸﾝｯ、と心臓が跳ねる。
あぁ...終わる頃が怖くも、楽しみ、なんて。
重症、かも...
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作者名：和希 | 作成日時：2018年11月25日 6時
