過去を知る者/N ページ44
師走に入り季節は本格的な冬になった。
青龍は未だ動かず、こちらも偵察部隊を出すだけで様子を伺ってるだけの日々が続く。
そんなある日
翔さんが僕の部屋を訪れた。
「上様、ひとつ提案がございます」
「提案？」
襖を閉めて向かい側に座った翔さんはひと呼吸置いて口を開いた。
「青龍に宣戦布告をするのです」
「……続けてください」
「先手を打てばこちらのほうが有利になります。日時や場所を決めればいくらでも攻め方はあります。青龍の地形を使われるのが厄介ですからね」
確かに青龍の城がある場所は道が入り組んでいて小高い山や大木で死角が多い。
あそこで戦うのに慣れてない僕たちは完全に不利だろう。
「そうですね……。問題は誰が行くかですね」
青龍を言いくるめてうまくこっちが有利になるようにしなければいけない。
話術に長けた人と、護衛として剣の腕が立つ人がいいだろう。
「いるじゃないですか。適任者が」
「え…」
襖が開き翔さんの隣に腰を下ろす。
二人で頭を下げ翔さんが口を開いた。
「おれと智で行かせてください。必ず成功させてみせます」
「……何を言っても無駄のようですね」
狡いなぁ貴方は。
こんなことされて反対できるわけないじゃないですか。
あの智が頭を下げるなんて……
「顔を上げてください。……分かりました。
貴方たちに任せます」
「有難う御座います!」
信じてますからね、翔さん。智。
絶対帰ってきてくださいよ……
「和也…」
翔さんが部屋を出たあと、智が襖の戸口に手をかけて振り返る。
その目から決意と覚悟が見えてとても綺麗だった。
「絶対に白虎を勝利に導く。あんたに天下を取らせてみせる」
「…はい!」
この言葉に込められた彼の覚悟を
僕は全て受け止められていたのだろうか……
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紗月(プロフ) - 成魔さん♪さん» 嬉しいです！(/ω＼)期待にお応えできるよう頑張ります！現実のほうも一緒に頑張りましょ!(笑) (2015年2月19日 15時) (
レス) id: 3daef8858a (このIDを非表示/違反報告)
成魔さん♪ - 紗月さん» もちろんです!やっぱり久しぶりに読んでも、面白くて…。続きが気になってしかたないです!お互い、頑張りましょう! (2015年2月5日 21時) (レス) id: 9f8c4a316c (このIDを非表示/違反報告)
紗月(プロフ) - 成魔さん♪さん» お久しぶりです!(^^)!私もスランプになってしまい全然更新できてなかったんです。すみません。やっと抜け出せそうなので地道に更新していこうと思います！成魔さんも頑張ってください！！ (2015年2月5日 21時) (レス) id: 7052429c8b (このIDを非表示/違反報告)
紗月(プロフ) - へさささん» 有難うございます！更新が遅れてしまい申し訳ありません。 (2015年2月5日 21時) (レス) id: 7052429c8b (このIDを非表示/違反報告)
成魔さん♪ - 紗月さん» お久しぶりです。まったくこれなくてすみません…。自分の小説の更新で忙しすぎて…という言い訳です…すみません…。またちょくちょくここに来ますので、更新、頑張ってください! (2015年2月4日 22時) (レス) id: 9f8c4a316c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗月 | 作成日時：2014年6月28日 22時
