暗闇の中の光２/N ページ14
「上様、心配ございません。
皆様ご無事ですよ」
陣を歩き回る僕に隊士が声をかける。
運び込まれてくる者の中に潤くんと相葉さんの姿はない。
迅速な対応のおかげで死人もでていない。
今のところは……
「上様！松本様と相葉様です!!」
その声に急いで陣の外に飛び出す。
視線の先には、大きく手を振る相葉さんと
怪我をした隊士をカムイに乗せて手綱を引く潤くんの姿があった。
「良かった……本当に良かった」
「オレたちが簡単にやられるわけねえだろ」
「そうそう！」
元気に笑う二人だけど、その身体は砂にまみれで所々に刀傷があった。
「すぐに手当を」
「はっ」
大丈夫だって。と笑う相葉さんの手を引いて救護班のもとへ連れて行った。
そこで二人は翔さんの不在に気づく。
「一人で春彦たちを探しに行ったのか？」
「多少は隊士を連れて行きましたけどね。
そっちも一人いませんよね？智さんはどこです」
苦笑して頭を掻いた潤くんが口を開く。
「悪い。単独行動とらせちまった。
一人で春彦と鈴音を探しに行った」
「俺も探してたんだけど、途中で一番隊に会ってさ。
合流してそのまま戻ってきた」
「智に言われたんだ。他に二人を探してる奴がいたらやめさせろってな」
どうしてだろう……
探すなら大人数の方がいいに決まってる。
この潤くんの話し方を見ると裏切りと判断してるわけでもなさそうだし。
あの軍旗が関係してるのだろうか。
「突如現れた軍旗は何者か分かりましたか？」
「さあな。ただ、智があれは野良の敵だと言っていた。
同じ傭兵で敵対でもしてんじゃねえのか？」
「野良の敵…ですか」
それは厄介だ……
あの野良の敵ということは腕が立つということだろう。
まだ大きな動きは見せてないあの軍。
注意が必要ですね……
「ねえ、あれ翔ちゃんの隊じゃない？」
相葉さんの指す方向を見ると、確かにこっちに走ってくる馬が見える。
翔さんが連れて行った隊士に間違いないけど、そこに翔さんの姿は見えない。
「先頭の馬に乗ってるの…鈴音ちゃん？」
「…救護班！ただちに鈴音さんの治療に回れ!!」
潤くんも相葉さんも
真っ赤に染まった布で抑えた右目を見て
自分の怪我も忘れて彼女のもとへ駆け寄った。
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紗月(プロフ) - 成魔さん♪さん» 嬉しいです！(/ω＼)期待にお応えできるよう頑張ります！現実のほうも一緒に頑張りましょ!(笑) (2015年2月19日 15時) (
レス) id: 3daef8858a (このIDを非表示/違反報告)
成魔さん♪ - 紗月さん» もちろんです!やっぱり久しぶりに読んでも、面白くて…。続きが気になってしかたないです!お互い、頑張りましょう! (2015年2月5日 21時) (レス) id: 9f8c4a316c (このIDを非表示/違反報告)
紗月(プロフ) - 成魔さん♪さん» お久しぶりです!(^^)!私もスランプになってしまい全然更新できてなかったんです。すみません。やっと抜け出せそうなので地道に更新していこうと思います！成魔さんも頑張ってください！！ (2015年2月5日 21時) (レス) id: 7052429c8b (このIDを非表示/違反報告)
紗月(プロフ) - へさささん» 有難うございます！更新が遅れてしまい申し訳ありません。 (2015年2月5日 21時) (レス) id: 7052429c8b (このIDを非表示/違反報告)
成魔さん♪ - 紗月さん» お久しぶりです。まったくこれなくてすみません…。自分の小説の更新で忙しすぎて…という言い訳です…すみません…。またちょくちょくここに来ますので、更新、頑張ってください! (2015年2月4日 22時) (レス) id: 9f8c4a316c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗月 | 作成日時：2014年6月28日 22時
