◆ ページ14
〜田中サイド〜
やっぱりだめかぁ。
仕方ないよな、ベッド上安静だったら体も動かさないしお腹も動かないもんなぁ。
しばらく待っていると処置室の扉が開いた。
森本「樹〜、きたよ〜」
「おっ、Aちゃん歩いてこれたの？偉いじゃん。」
慎太郎と手を繋いできたAちゃんの目にはもうすでに涙が溜まっている。
処置室ってどうしても嫌なことする場所っていう認識をされるからみんな泣いちゃうんだよね。
A「、、、かえる(泣)」
森本「え〜、来たばっかじゃん！笑」
「待ってたよ、おいで〜」
A「、、、、」
森本「しょーがないなぁ。ほいっ！」
そう言って慎太郎がAちゃんを抱き上げる。
A「んーーーっ！やぁーー！ｹﾞﾎｯ、、、」
「Aちゃん、最初もしもしだけさせて？」
A「やだぁ、、、ﾋｯｸ、、」
森本「大丈夫だよ？いつもとおんなじ、ね？」
「しんちゃんのお膝の上なら頑張れない？」
A「しんちゃ、、ﾋｯｸ、、、ｺﾞﾎｯ、、」
森本「一緒に頑張ろう、な？」
泣き顔だけど、なんとか慎太郎の膝の上に座ってくれたAちゃん。
「偉いじゃん。じゃあちょっともしもしさせてね。」
A「ﾋｯｸ、、、、やぁ、、、泣」
いつもは聴診するだけなら素直なAちゃんだけど、今日はいつもと違う何かを感じ取っているんだろうな。
やっぱり、あんまり腸が動いてないなぁ。
それに慎太郎も言ってたけどかなり張ってる。
しかも、さっきから時々咳してるの気になってる。
若干、ﾋｭｰﾋｭｰ聞こえるなぁ、、、。
浣腸終わったらネブライザーしようかな。
発作でも起きたらまたしんどくなっちゃうからな。
「はいっ、おわり〜。偉かったじゃん。」
A「かえぅ、、、」
「Aちゃん、帰る前にちょっとだけ頑張ろうな。」
A「や、、、がんばれなぃ、、、泣」
森本「Aちゃん、さっきお腹痛いって言ってたでしょ？」
A「ん、、泣」
森本「その痛いの、樹先生が治してくれるって。でもね、治すのにはAちゃんが協力しないとうまくできないんだって。」
「そうなんだよ。Aちゃん、ずっとお腹痛いの嫌でしょ？」
A「いやぁ、、、ﾋｯｸ、、、」
どうするか必死で考えてるAちゃん。
可愛いんだよなぁ。
まぁ、どれだけ悩んでもやるっていう選択肢が俺らの中で変わることは無いんだけどね、、、、笑
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梨杏 - コメントありがとうございます (2022年8月7日 12時) (
レス) @page1 id: 56322ba63e (このIDを非表示/違反報告)
うさ - 感想まちがえました。すみません (2021年3月25日 18時) (レス) id: 57e439da42 (このIDを非表示/違反報告)
うさ - うさみ (2021年3月25日 18時) (レス) id: 57e439da42 (このIDを非表示/違反報告)
ふー - リクエストのお話とても良かったです！そして内定もおめでとうございます(^^)また歯科系のお話書いて欲しいです！これからも無理せずに頑張ってください。応援してます！ (2020年7月6日 15時) (レス) id: 1a3f03aa90 (このIDを非表示/違反報告)
ふー - 大宮沙彩さん» ありがとうございます。楽しみに待たせていただきます(^^) (2020年5月26日 0時) (レス) id: 1a3f03aa90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：大宮沙彩 | 作成日時：2020年5月5日 2時
