#20 心膜炎1 ページ20
〜智サイド〜
ああ…ダメだ。
胸が痛い。
時計を見たら深夜0時。
しかも、こんな日に限って雅どころか他の誰もいない。
いるのはAだけ。
多分A起きてるよねー…。
どうしよ、このまま朝までってちょっときつい…。
とりあえず、身体起こして痛み止め飲んだら効くかな…
薬を取りに行こうと下に行こうとしたんだけどやっぱりダメだ。
その場に座り込んでしまった。
A「智兄…？大丈夫…？」
ああ、やっぱり起きてたんだ。
A「どうしたの？」
「ちょっと胸が痛くてね…。薬取りに行こうと思って。えへへ。」
A「えへへじゃないよ、倒れるくらいなの？どうしよ…今日に限って他に誰も家いないし…。」
「大丈夫、大丈夫。」
A「いや、大丈夫じゃないよ。汗かいてるし、顔色悪いし。」
妹に心配かけるなんて、兄失格だよ…。
「んー…、ごめん、じゃあ翔に電話してくれる？」
A「わかった。」
はぁ…、熱ありそうだなぁ…。
A「もしもし？あのね、智兄が胸が痛いっていうの。え？あ、わかった。」
そういうと、電話をスピーカーモードにしてこっちに向けてきた。
翔『もしもし？智兄、どんな風に痛いの？』
「なんか…針で刺されてる感じ…」
翔『もしかして、身体起こしてる時の方がしんどくないんじゃない？そんなことない？』
「そうかも…しれない…」
翔『そりゃダメだ、A、救急車呼んで。』
えっ…救急車…？
A「そんなに悪いの…？」
翔『針で刺されたみたいな痛みで、身体起こしてる時の方がましって、心膜炎の典型的な症状なの。
熱もありそう？』
Aが僕のおでこに手を乗せてきた。
A「ありそう。」
翔『とりあえず、救急車呼んで。それで喜多川病院って言ってくれたらいいから。Aも1人が嫌だったら一緒に乗ってきてくれていいよ。』
A「うん。」
「ごめんね。」
A「いいのいいの。すぐ呼ぶからね。」
10分もしないうちに救急車が到着した。
救「胸が痛いんですね。」
「はい…」
A「あの、喜多川病院にお願いします。兄がいるんです。」
救「わかりました。乗りますか？」
A「乗ります。」
はぁ、本当に申し訳ない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 291人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひかり(プロフ) - リクエストのお話ありがとうございました！ (2017年10月24日 13時) (
レス) id: 773a14c9ee (このIDを非表示/違反報告)
大宮沙彩(プロフ) - よっしーさん» リクエストありがとうございます！少し遅くなってしまうかもしれませんがご了承くださいm(__)m (2017年8月7日 15時) (レス) id: 26d30d72c4 (このIDを非表示/違反報告)
よっしー - とっても続きが楽しみです(^o^)まっていますね(^_-)リクエストのお話ですが、相葉ちゃんが骨折でお願いしたいです。更新まっていますね(’-’*)♪ (2017年8月7日 12時) (レス) id: aab48ffb53 (このIDを非表示/違反報告)
大宮沙彩(プロフ) - ひかりさん» わかりました！ありがとうございます！ (2017年7月12日 8時) (レス) id: 4928dc91b9 (このIDを非表示/違反報告)
ひかり(プロフ) - 大宮沙彩さん» 入院することになってしまうぐらいで。病気は、なんでもいいです。曖昧なリクエストで本当にすみません(;＞_＜;) (2017年7月12日 7時) (レス) id: 773a14c9ee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：大宮沙彩 | 作成日時：2017年5月15日 19時
