5人のお兄ちゃんはお医者さん。

#49 ストレス12 ページ49

〜宮崎サイド〜

Aちゃんが、看護師になりたいっていう話をしてくれた。

嬉しいんだよね、こういう話を聞くのって。

「いいじゃん、いい夢だと思うよ。」

A「それで、これ…、志望校書かなくちゃいけなくて…。
成績良くないのに、喜多川医大なんて書いたらどうなのかな…って…。」

喜多医目指してるんだ…！

この病院は喜多医の附属病院。

ここで働くことを望んでるんだ。

A「お兄ちゃんと働けるかなって。」

「全然大丈夫だよ。お兄ちゃんと一緒に働けるなんてすごいいいことじゃん！」

A「ふぅー。そういってもらえてよかったです。なんか、お兄ちゃんに相談しづらくて。
いつかは言わなくちゃってずっと思ってたんですけど。
それに、みんな忙しそうだし…。」

「そうだったんだね。でもAちゃんのお兄ちゃんたち、みんなAちゃんのこと大好きだから、忙しくっても相談してみたほうがいいと思うよ。
今日のお話、言いづらかったら私からまず智先生に言ってみようか？」

A「えっ、いいんですか？」

「うん、それでちゃんとお話しするのはAちゃんだからね？」

A「はいっ(泣)」

「もしかして、ずっと悩んでたの？」

A「こんなことでって思うんですけど…喜多医に行きたい気持ちと、成績が悪いからなんとかしなきゃっていうのとで…疲れとストレス溜まって。
でも、話す相手もいない…っていうか、いないと思い込んでたっていうか…(泣)」

なるほど、これが胃潰瘍の原因だろうな。

先生に報告しとかないと。

「もう溜め込まないで、ちゃんと話してね？
それだけでだいぶ違うんだから、ね？」

A「はいっ」

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智「お疲れ様〜。」

「あっ、風山先生。」

智「ん？どうしたの？」

「ちょっと、いいですか？」

不思議そうな顔をする風山先生に今日あった話をすると、

智「えっ？そうなの！？」

「はい。多分それがストレスの原因かと…。」

智「助かったよー…。でも、知らなかったなぁ…。
Aが看護師目指してるなんて。それに僕らとおんなじとこで働きたいなんて。
これで色々と説明がつくなぁ。
胃潰瘍の原因もそうだけど、体調悪くても勉強を頑張ってたこととか。」

少しは役に立てたかな？

これでAちゃんが回復してくれると嬉しいなぁ。

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