5人のお兄ちゃんはお医者さん。

#46 ストレス9 ページ46

〜翔サイド〜

当直明け、1番の仕事がまさかのAの説教。
いや、説教ってほども怒ってないか。
顔を見に来ただけのつもりだったんだけどな…^^;

まあなんてったって、智兄和雅は優しさの塊だからね。
和と智兄と宮崎さんじゃ、そりゃこのわがまま娘は動いてくれないよ〜笑

俺も潤も優しいよ?優しいんだけど、厳しさを兼ね備えてるって感じね。笑

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智「じゃあA、頑張ろうね。」

A「…………(泣)」

和「大丈夫だって。智兄にやってもらえるんだから何にも怖くないよ。
それに翔兄だっているんだから。ねっ?」

「そうだよ。安心しなさい。」

智「じゃあ、これくわえてくれる?」

もう逃げられないと思ったんだろうねー笑
素直に智兄の指示に従う。

智「じゃあ、カメラ入れていくね。
慣れるまで気持ち悪いと思うけど、ごめんね。
ちょっとだけ我慢してね。」

これだけはどうしてもねー。どんだけ大丈夫って言い続けたって気持ち悪くなるもんだよね。

智「力入れないでねー。」

A「ゔぅ…ｵｴｯ……(泣)」

智「そうそう、上手、上手。
もう、一番気持ち悪いところ通り越したからね。」

手元に集中しながらもAに声をかけ続ける智兄。
やっぱ、患者さんに優しいなぁ。

正直なところ、救急医療ってひっきりなしに患者さんくるから1人1人ゆっくりってなかなかできないんだよね。

そう思うと、やっぱり智兄は尊敬するドクターだなぁ。

智「あ、あった。ここだ。やっぱり胃潰瘍だね。」

「この程度なら、薬の服用で何とかなりそうだね。」

和「本当だね。あ〜、よかった。」

これで、ちゃんと原因特定できた…ってわけでもないんだよねー。

ストレスの原因って、本当になんなんだろう。
わからん。

智「よし、じゃあ抜くね。」

無事終わってよかった。

智「おっけー。お疲れ様。お部屋戻ってゆっくりしてな。胃がやられてるんじゃあんまりご飯も食べられないと思うけど、お昼からは消化にいいものオーダーしてるから。
あ、あとお薬もちゃんとね。」

A「和にぃ…(泣)」

智「ふふっ。優しい優しい和兄に抱っこでもしてもらって病室もどりな笑」

和「おいで。一緒に戻ろうね。」

くそー。あの時優しくしときゃよかった。

いや、もう今更言ってもおそいか笑

とりあえず、Aの今後のこと智兄と考えるか。

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