5人のお兄ちゃんはお医者さん。

#45 ストレス8 ページ45

〜智サイド〜

A「いやだっ！！！！」

和「ちょっとA、落ち着きなさい。」

どこから、こんな力が出てくるのやら…、
本当にAは病人なのか…。

宮崎さんにお迎えをお願いして、検査室で準備してたんだけど、なかなかというか来る気配すら全くないからしょうがなく病室に様子を見に行くことにした。

すると宮崎さんと和が困り果てていた。

和「智兄〜。助けて。この人本当に熱あんの？昨日吐血したの？ってぐらい暴れまわるんだけど。」

あーあ。これはえらいこっちゃ。

「A、いつまで経ってもしんどいままだよ？
検査しないと、その原因わかんないんだから。」

A「………検査なんて、やだっ。」

どうしようかと途方に暮れていた時、1人の救世主が現れた。

翔「おはよー。A、調子はどう？」

A「……Σ！」

翔、いいところに。
Aのこと大好きで1番甘やかすのは翔だけど、1番厳しいのも実は翔。

「いいところに来てくれたね。」

翔「は？笑 なんで？」

和「Aのやつ、検査室にどうしてもいかないんだよね。どうにかして運んでくれない？」

翔「何それ。拒否してんの？」

和「そうだよねー？Aー？」

A「………………。」

翔「ちょっと、いつかやらなくちゃいけないんだから。
今やらなくちゃどんどん怖くなって行くだけだからね。
いろんな人に迷惑かけて〜。はい、早く行くよ。」

そういって、筋肉質な腕でAをヒョイっと持ち上げて車椅子に乗っけた。

すごい。笑

Aに何も言わせず、車椅子にのっけるなんて笑

「ありがとね。A、危ないから車椅子の上ではお願いだから動かないでね。」

A「………………」

はいはい。笑
今は話しかけるなと。笑

やっぱり、厳しいときの翔にはかなわないみたいだね。
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結局、救急からの当直明けの翔にも補助に入ってもらうことに。
和は、Aの慰め役。笑

まあ確かに、口からカメラ入れるなんて、不安でしょうがないんだけどね。


さっきまで病室で暴れてたのとは違って、次は涙をためて一言もしゃべらない。

この状態で検査ちゃんと終わるかな。

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