#31 感染性胃腸炎3 ページ31
〜智サイド〜
とりあえず、看護師に翔が行くこと言っておこっと。
「あ、宮崎さん。」
宮崎さんは、若いけどテキパキ仕事をこなす頼れる看護師さん。
宮崎「はい、どうしましたか？」
「弟が胃腸炎に感染しちゃったみたいで。
ここのベッドで休むように言ってあるからなんかあったら教えてくれる？」
宮崎「えーっと、弟さんってどの弟さんですか？」
「あ、えっとね、翔って言ったらわかる？」
宮崎「救急の方ですか？」
「そうそう。今、トイレいってるからそのうち戻ってくると思う。」
宮崎「わかりました。」
-----------------------------------------------------------------------
しばらく、いつも通り外来の患者さんの診察をしていた。
1人診終わって、次の患者さんを呼ぼうかと思っていた時。
宮崎「あ！先生待ってください！」
宮崎さんに止められた。
「どうしたの？」
宮崎「弟さんが、全然戻ってこられないので小山さんにトイレ見に行ってもらったら倒れてたみたいで…、今、車椅子持って向かいます！」
まじか…。
ちなみに、小山くんも看護師。
最近、少しずつ増えている男性看護師。
「待って、僕も行く。」
そう言って急いでトイレに向かうと、小山くんが翔の筋肉質なでかい身体を一人で支えていた。
小山「あ、風山先生。だいぶ戻してしまったみたいで。」
「あらら、ありがとね。」
思ったよりしんどそうだねー…。
「翔、わかる？まだ吐きそう？」
翔「ん…」
「ベッドで横になろうよ、ね？」
翔「ん…」
もう、多分全然体力残ってないんだろうね…。
こりゃ重症だよ…。
「車椅子移乗しようね。」
翔「ｵｴｯ…」
やっぱ、動かしたらダメか。
「ごめんごめん。もう翔、胃の中空っぽだね。
宮崎さん、点滴の準備お願いしてもいい？
ソルデムとプリンペランで様子見ようかな。」
宮崎「了解です。準備してきます。」
「翔、支えるからここ座ってよ〜。小山くん、そっち支えてあげてくれる？」
小山「はい！」
「よし、すぐベッド行こうね。」
翔「ごめん…」
こんな時にも、人に迷惑かけないようにとか考えてる翔。
いつもは頼れるみんなの兄であり僕の弟であり。
こんな時くらいは、甘えていいのになぁ〜。
「いいんだよー。たまには甘えなさい。」
翔「うん………。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 491人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鈴山あかり - お身体に気をつけて頑張ってください。更新後も楽しみに待ってます。 (2017年5月7日 8時) (
レス) id: 9dee565036 (このIDを非表示/違反報告)
鈴山あかり - すごく面白かった。 (2017年5月6日 14時) (レス) id: 12f85cd8d0 (このIDを非表示/違反報告)
ﾏｰﾒｲﾄﾞ - 何回も読みたくなるほど、素晴らしい作品で私のお気に入りです!!更新楽しみに待ってます♪身体に気を付けて頑張ってください(^^)応援しています(^o^)/ (2017年3月22日 0時) (携帯から) (レス) id: fa8cf9b19a (このIDを非表示/違反報告)
翔音(プロフ) - 大宮沙彩さん» わかりました！ありがとうございます！楽しみにしています！！ (2016年12月26日 18時) (レス) id: 70349bbe39 (このIDを非表示/違反報告)
大宮沙彩(プロフ) - 翔音さん リクエストありがとうございます！わかりました！少し遅くなるかもしれませんがお待ちください！ (2016年12月25日 18時) (レス) id: 4928dc91b9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：大宮沙彩 | 作成日時：2016年12月1日 0時
