喘息 2 ページ9
潤side
バタバタと忙しい午前外来が終わり、
午後には家に帰ってきた
ただいまーって玄関から入ったんだけど……
うぇえーん!!
入って早々Aの泣き声(苦笑)
潤「ただいま。どうしたの?」
翔「おっ、潤。ごめん、気付かなかった。おかえり。
Aが喘息っぽいんだよね。
喘鳴がちょっと聞こえる位なんだけど、一応吸入しといた方がいいと思ってネブライザーしようとしてるんだけど……」
潤「グズグズだね〜(笑)熱はあるの?」
翔「残念ながら、熱すら計れてない」
喘息か……
夜中に発作起こりそうだな……
熱も、多少出てくると思うし……
翔にぃがAを宥めている間に、俺は体温計を持ちに行く
とりあえず熱だけは嫌でも計ってもらわないと……
潤「A〜、ごめんねー」
「ぎゃーー!!やぁ……ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ……ｹﾞﾎｯ…んーっ」
翔「ほらほら、コンコン出ちゃうでしょ?
もう、泣かないの」
Aの腕をギュッってして固定してるけど、耳元で優しく言い聞かせる
「やーの……これ…ｺﾞﾎｯ…(泣)」
潤「おっ、鳴ったね〜」
スッとAの脇から体温計を抜く
37.4か……
なんとも微妙な……
もっと高ければ、そのまま病院行って
喘息発作が起こるかもしれないから入院ってなったかもしれないけど……
微熱じゃ、様子見だな〜
潤「37.4。翔にぃ、ネブライザーだけするからA抵抗しないように、膝に乗せて腕固定してくれる?」
翔「分かった。こう?」
そうそう、そんな感じ
潤「A?潤にぃのお話聞いて?
今A、コンコン出てて苦しいでしょ?
だからね、お薬を身体に入れてあげないといけないの。
ここからでる、モクモクを吸うだけでいいからね」
半ば無理やりAの口にあてがう
予想通り、抵抗してきた(笑)
翔「A〜。息、止めないの。苦しいでしょ〜?」
ちょっと、強引だったけど……なんとか、吸入する事が出来た
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 382人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：櫻@宮
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/hp/
作成日時：2013年12月26日 21時
