*ARS*お医者さんのにぃは病院嫌い８ (ページ44)

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勇気を出して… 9 ページ44

和side

Aと一緒に寝た僕は翌日少しの物音で目が覚めた。

和「んぅ……?A?」

「ﾋｯｸ……かずに……」

和「んー?どうした、どうした?」

Aを僕の腕におさめる。

まだまだ熱が下がってない身体は熱くて…。
昨日解熱剤いれたのにまた上がっちゃったのかな?

和「辛いねー。リビング行こうか。にぃ達起きてると思うよ?」

「……いく」

昨日とは違い少しは心を開き始めたんだ。

リビングに下りると「おはよー」とみんな声をかけてくれた。

翔にぃがジェスチャーで何か訴えてる。

まぁ、言われなくても何がしたいのかなんて分かるんだけどね……。

昨日は出来なかった、聴診とか体温計るとかでしょ?

智「A～、こっちおいでー」

「……んないよ?」

智「んふふ。だーめ。今日は、もしもしとピッピだけしようね～」

雅「よしっ。雅にぃが手、繋いでてあげようね～」

「やぁーだっ!!…しない、こわいっ」

昨日の様に取り乱す事はなく、怖いって言いながらもしっかり雅にぃに抱きついてるからもう大丈夫かな。

翔「おぉ～、凄いなぁ。よしよし、お利口さん」

「ん、んんっ。…さにぃ」

雅「頑張れてるよ～」

翔「おっけー。心音、肺音共に問題ないよ。
えっと、熱は38.4。精神的な問題も重なってると思うから２、３日すれば下がってくると思う」

智「もう終わり。痛くなかったでしょー。
にぃ達優しいから、怖いことないんだよ?」

自分で優しいとか言っちゃってるけど……(笑)

とりあえずAが怖がりさえしなければいいや(笑)

潤「朝食できたよー」

和「Aも食べれるだけ食べようねー」

病院行くことにまた抵抗が出来ちゃったけど、いつでも僕らが甘々な診察してあげるからね。