*ARS*お医者さんのにぃは病院嫌い８ (ページ42)

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勇気を出して… 7 ページ42

雅side

二人が出て行ってからも和は下を向いて俯いてる。

雅「かーず?ほらっ、こっちおいで」

和「……さにぃ…」

雅「はいはーい。あひゃ♪大丈夫、大丈夫。A、和のこと大好きだからね(笑)」

ソファで二人、語り合ってるとAを連れた二人が二階から下りてきた。

智「Aー。にぃ達いるよ?」

「……んーん。…い…」

翔「怖くないから、ね?だぁいじょーぶ」

Aはあんな状態だからあまり話出来なかったっぽいね。

智「ねぇ、A?こっち来て座って?」

ラグの上に智にぃが座り向かい合わせになるようにAを座らせた。

俺と和は少し離れた所で様子をうかがう。

智「Aさ、一人で病院行ったんだよね?」

「ん、んっ。……めんなさ…」

智「んーん。いいんだよ。一人で行く事は別に悪い事じゃないからね。
ただ、Aが怖い思いするならにぃ達は許せないかなー。
病院で、何があったかお話できる?」

智にぃが優しく問うとポロポロと涙を流しながら静かに話始めた。

暴言吐かれたり、痛い注射されたりと聞いてるうちに俺まで泣きそうになってくる。

智「ちょっと、腕見せてくれる?」

「や、やっ。……らない」

智「分かった分かった。注射はしないからね。
だから見せてくれる?」

「……んっ。ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ」

翔「あらら……こりゃ痛いなぁ。よっぽど下手なんだね……」

病院嫌いなAが注射を頑張ったって事は感動だけど……これでまた病院嫌いが増したと思う。