*ARS*お医者さんのにぃは病院嫌い８ (ページ41)

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勇気を出して… 6 ページ41

智side

翔を連れてもう一度Aの部屋へと向かう。

智「話だけでも聞こうか。あまりAには触れない方がいいかもしれないから、慎重にね」

翔に注意をして中に入るとさっきまで寝ていたAはベッドの上で膝を抱えて座っていた。

その身体は尋常じゃない震え方をしていて……。

智「A?どうしたの?」

「……………」

声をかけても返事は返ってこない。

なんか、心を閉ざしちゃった感じ……。

智「A～。智にぃだよ?分かる?」

「…ん、んっ」

さっきまで黙ってたのに今度は泣き出しちゃった。

翔「だいじょ～ぶだよ～。どうしたの?」

「……わい。こ、わっ……」

智「ん～?何が怖いの?」

「ん～ん。…いいっ……おこ、ない…で」

智「んふふ(笑)にぃ達怒ってないから大丈夫だよ～」

「ん、びょぉ、い……かない」

翔「うんうん、病院行かないよ?」

これは、だいたい予想がついちゃったかも……。

何でこんなにAが怯えてるのか……。

長男の勘ってやつ?(笑)

とりあえず、このまま話しててもAが辛いだけだよね。

この部屋寒いし、リビングに連れて行こうか。

これだけ話が出来たら拒絶はされないと思うしね。

智「A～。ここ寒いからリビング行こうか」

終始病院は行かないって言っているAを連れて皆がいるリビングへと下りた。