*ARS*お医者さんのにぃは病院嫌い８ (ページ39)

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勇気を出して… 4 ページ39

和side

和「A!!聞こえる?」

「ん、んっ。…ずにぃ?」

和「そうだよ。ただいま。
どうしたの?具合悪かった?」

「……っ……んーん。…じょぉぶ
いかなっ……びょ、い、…かない……」

少しパニック気味のA

机の上には薬。

一人で病院行ったのか?

和「うん、病院行かないからね。
今日、一人で病院行ってきたの?」

「…めんなさっ……ん、ん」

和「そっか、大丈夫だよ。にぃ、怒ってないからね」

「や、いやだ……やぁーー」

背中に手を置こうとするも拒否られた。

和「どうした、どうした?大丈夫だよ?」

見た感じ熱も結構ありそうな感じ。
顔が真っ赤で肩で息をしている。

念のためとAの部屋には必要最低限の医療具は置いてあるから助かるね。

和「熱計ろうねー」

「ぎゃーー。…らない。ねつ、ない。…しない。
ごめっさい……ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ」

和「ごめん、ごめん。そうだね、熱ないね。
じゃあ、ゆっくりねんねしようか。
疲れちゃったもんねー」

体温計を入れようとすれば身体をのけ反らして……
こんな事一度もないから正直戸惑ってる。

熱がないわけないし……

まだ震えてるからこれからさらに上がると思う。

和「仕事中ごめんね?ちょっと、いつもと様子が違う。
体温計まで嫌がっちゃって……。今は寝かしつけたけど……。
熱もありそうだから帰り解熱剤持ってきてもらえる?」

智「じゃあ、また帰ったら診るね。解熱剤了解。
あともう少しで仕事終わるから。翔と一緒に帰るね」

智にぃに連絡を入れ報告。

寝てる間に熱だけ計っちゃお。

起こさないように慎重に……。

《39.2》

これがさらに上がるとなると、辛いな……。