*ARS*お医者さんのにぃは病院嫌い８ (ページ14)

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喘息 7 ページ14

智side

あれから、随分と時間が経った今はお昼を過ぎた頃

周りをキョロキョロすると、Aのベッドに突っ伏して寝ている雅紀

来てるなら起こしてくれれば良かったのに……

全く……どれだけ優しいんだよ

ベッドから起き上がって雅紀に近付く

出来れば起こさずベッドに寝かせてやりたいんだけど……僕の身体じゃ雅紀を抱けない

やっぱり起こすしか手段はないか……
と半分諦めかけ起こそうと雅紀に手を伸ばすとガラッって扉を開ける音がした

潤「智にぃじゃん。家帰ってなかったの?」

智「丁度いいところに!!雅紀をさ、このベッドに寝かせてくれない?話はそれから(笑)」

潤「あ、うん」

軽々と雅紀を抱っこしてさっきまで僕が寝ていたベッドに移した

智「ありがと、潤。
とりあえず、僕は当直明けてから一度も家に帰ってないよ。ずっとこの簡易ベッドで寝てた
潤はどうしたの?」

潤「俺は今休憩。だから、様子見にきただけ」

そう言って、寝ているAの髪をいじりだす

起こさないでよ～
数時間前に頑張って寝かせたんだから

潤「数時間前って……(苦笑)でも、どうせお昼なんだからご飯届くんじゃない?」

智「あっ、そっか……じゃあ起こした方がいいのかな?
A～、おっきしてー。もうすぐご飯の時間だからね」

「んぅ……げほっげほっ……ごほっ……さと、にー」

智「んふふ(笑)おはよ。コンコン出てて苦しいねー。
お昼ご飯食べる前に吸入だけしちゃおうか」

ナースコールしてネブライザーを持ってきてもらうように頼むと、すぐに持ってきてくれた

智「ありがとう^^A～、上手にお薬吸えるかなー」

「んーっ!!すえるよ……げほっげほっ……」

潤「お～、上手だなー。その調子でね。ゆっくりだよー」

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智「あっ、終わったね。よくできました～」

数分もすれば薬は終わり、さっきよりは咳も治まってきた

潤は、さっき仕事に戻っちゃって……病室には、僕とAと雅紀だけ

頭をワシャワシャって撫でると嬉しそうに笑った

昼食も運ばれてきて……ちょっと残しちゃったけど好き嫌いなく食べ終えることができた