喘息 6 ページ13
雅side
雅「おはよー、A〜」
「おはっ……げほっげほっ……よ」
雅「おー、大丈夫?ちょーっと、もしもしさせてね」
「んぅ……ｹﾎｯげほっ…やぁ……」
雅「んふふ(笑)そんな怖がらないでよー。雅にぃ、悲しいなー」
喘鳴聞こえるな……
熱もこれから上がりそう……
雅「ピッピさせてねー」
有無を言わせずさっと脇に体温計を挟む
37.7ねー……
微熱って結構辛いからね
雅「A〜、痛い痛いのところある?」
「んっ…ふぇ……うえぇえーん」
雅「え?どうした、どうした?」
何を聞いても泣いてばっか
発作誘発しちゃうから、出来れば泣かないでほしいなー(笑)
雅「よしよし、辛いねー。痛いところはないね?」
「んぅ……うわぁーん!!げほっげほっ…やぁ…」
雅「分かった分かった。お願いだから、そんなに泣かないで〜」
Aを抱っこして背中をポンポンしながら室内を歩き回る
とりあえずこのまま寝かせちゃおう
ネブライザーはまた後で回診来たときでいいや
やったらまた泣きかねないからね…
今日は智にぃが当直明けで病室来てくれるみたいだから様子が変だったらナースコールしてもらえばいいし……
智「あっ、雅紀。おはよ〜。ふわぁぁーあ」
雅「当直明けなのにごめんね。
簡易ベッド持ってくるからAの様子見ながら寝てくれる?」
智「簡易ベッド用意してくれるの?!それは、ありがたい。よろしく〜。
あれ?雅紀は休みじゃないの?」
そりゃぁね……当直明けなのにあんな小さいソファで寝かせるなんて気が引けるよ(苦笑)
雅「俺は、午前中のみ病棟担当。さすがに、外来は無理だわ(笑)」
Aを渡しすぐに簡易ベッドを取りに行き、病室に戻ってくるともうAはベッドに寝かせられていた
智にぃもソファに座ってうとうとしている
雅「智にぃー、ベッド用意できたよー」
智「んふふ(笑)ありがとう。午前中頑張ってね」
半分夢の中の智にぃをベッドに寝かせ静かに病室を出る
もう一頑張りだ……!!
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作者名：櫻@宮
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/hp/
作成日時：2013年12月26日 21時
