喘息 5 ページ12
智side
翔から連絡を貰い、処置室を確保して夜間救急の入口で待ってしばらくすると潤が運転する車が見えた
翔がAを抱いてこっちにくる
そのあとを和が……
見た感じ思ってたよりそこまで悪くはないけど……
唇が紫色になって、チアノーゼ起こしてる
翔からAをもらいストレッチャーに乗せると、急いで処置室に向かう
意識レベル下がってきてるけど、気管支拡張剤入れれば大丈夫かな
挿管は免れそう……
智「もう少しで苦しいのなくなるからね〜。
頑張ってよ〜」
Aの腕に点滴針を刺しテープで固定
発作が治まるまではAの背中をさすり、少しでもリラックスさせる
「けほっ……はぁ……げほっげほっ」
智「ちょっとは、苦しいのなくなったかな?」
「んっ……げほっ……」
発作で疲れたのか僕に凭れてきて目がトロンとしてきた
でも、もう少し頑張って〜
ネブライザーだけ吸わせておかないと…
智「A〜、寝ないでー。もうちょっとだけ、頑張ろうね」
Aの口元に吸入器を持っていき寝ないように声をかける
・
・
・
終わった頃にはすっかり夢の中
喘息発作って疲れちゃうんだよね……
病室も余ってるし、数日は様子を看た方がよさそう
また発作起こしても大変だしね
智「翔ー、和ー、潤ー。Aはもう大丈夫だからね。
内科じゃなくて小児科の病室にしてもらった。
主治医は雅紀だから安心して」
和「ふぅ……良かった……」
潤「ふふっ(笑)久しぶりに焦ってる和にぃ見たよ」
翔「はっくしょん!!あー、さみぃ……」
智「翔も風邪引かないようにね」
翔「うぅ〜……A、もう病室移ったの?」
智「うん、もう移してもらったよ」
えーっと、病室は……210号室だったかな……
翔「じゃあ、顔見て帰るわ……
雅紀が主治医なら安心だしね(笑)」
そう言って小児科病棟に向かって行った
僕はまだまだ仕事が残ってるからね……
休憩の時に見に行こうかな…
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作者名：櫻@宮
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/hp/
作成日時：2013年12月26日 21時
