*ARS*お医者さんのにぃは病院嫌い５ (ページ38)

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記憶喪失!? 8 ページ38

Aside

和にぃがトイレに行っている間、一人で待っている

何故かやっぱり一人になるのが怖くて……
でも、これ以上は我が儘言えない

そんな事考えているうちに部屋に着いた

ガチャッ

布団の方へ向かう

バサッ

「ヤバッ………ぇ?これって……私?
隣にいるのは………!?

んっ………痛っ……」

和にぃのカバンを落としてしまい慌てて拾おうとすると一枚の写真が………

その途端に、激しい痛みが私を襲う

写真の人物は一体誰………?

「んんっ………っ………」

和「A～、戻ってきたよー
………えっ?A!!どうしたの?」

「ぁ、たま………
………っく……はっ!!しょ、に………」

思い出した………
全て………

「さとに、ま、さに………じゅ、にぃ………
ﾊｧﾊｧﾊｧﾊｧ………やだっ……」

和「大丈夫だよ、A。今は、いないから
僕だけしかいない。ね?だいじょーぶ」

「こ、ゎぃ………にぃ達………」

和「うんうん、怖かったね～。大丈夫だよ」

震える私を抱きしめてひたすら大丈夫だよと声をかけてくれる和にぃ

その撫でてる手はとてもあたたかくて……

少し安心した

「ハアッハアッ………ﾋｯｸ………うわぁああん(泣)

こわかった………にぃ達がにぃ達じゃなくなっちゃい……そうで………」

嗚咽を漏らしながらも必死に和にぃに伝える

その間も和にぃは優しく背中を撫でてくれて、何も口出しせず、私の話を聞いてくれた

和「うん。でも、もう大丈夫だからね
今度は和にぃの話聞ける?」

「ん………ｺｸﾝ…」

和「にぃ達はね、お仕事でストレス溜まっちゃっててそれをAに当ててたの
ダメだよね～。だから、和にぃがにぃ達の事怒っておいたから^^」

「ん………ありがと…^^」

和「明日、お家に帰ろうか」

「……ぇ……?」

　
和「このままじゃダメなことAも分かるでしょ?和にぃも一緒に行くから、ね?」

まだ、会うのは怖いけど……
これじゃ先に進めない……

和にぃを信じようかな……?