記憶喪失!? 6 ページ36
和side
Aが意識を戻して数日が経った今日は退院日
和「良かったね、A」
そう笑顔で話しかけると
うん!!と元気な声が返ってきた
しばらく家離れるって言っちゃったから、とりあえずここから一番近いホテルにでも泊まろう
ちゃんと、泊まれるだけのお金は持ってるし、問題ないでしょ
ということで、やってきたホテル
「私はここに住んでるの?」
和「んーん、違うよ。
訳あって今はここに泊まるの
少ししたら、ちゃんとした家帰ろうね」
チェックインをしホテル内に入る
結構広い割には安くて便利だ
僕らが借りたホテルは２人部屋の小さな部屋
まぁ、Aと２人だからいいやって感じだったから(笑)
「うわ〜、ベッドふかふかー^^」
なんか前のAと似てるかも……(笑)
和「A〜、とりあえず安静にしててね。
退院出来たとは言えまだまだ本調子じゃないんだから」
はーいと言ってベッドに潜り込んでいて、気付いたら寝息をたてて寝ていた
記憶がない分、変に気を使っちゃって
逆に疲れちゃうよね
だって一回も僕の顔見ないし
『和にぃ』『にぃ』って呼んでくれないんだもん……
そりゃ、すぐ前のようになんて接せないよね……
Aからすれば赤の他人同然
僕は自分を保つため、念のためバッグに入れてきた“家族写真”を取り出した
前のような、笑いが絶えない家族には戻れないかな?
僕、嫌だよ?このままAの記憶戻らなかったら……
自然と涙がポロポロと流れてきた
僕ってこんなに涙もろかったっけ………?
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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作者名：櫻@宮
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/hp/
作成日時：2013年9月30日 0時
