*ARS*お医者さんのにぃは病院嫌い５ (ページ20)

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怪我 (雅紀) 4 ページ20

智side

『あー、折れてはないけどヒビはいっちゃってるな。どうしよっか…
コルセットみたいなのする?』

ぐずりながらも何とかレントゲンを撮らせてくれた雅紀

画像をみている先生は難しい顔をしている

『ギプスでもいいけど
どうする?智先生』

智「どちらにしろ松葉杖は必要なんで
先輩の判断に任せます(笑)」

『じゃあ、ギプスにしちゃうか
本人は嫌がって暴れるかもしれないからギプス付けるときナースの手借りて固定するけどいいよな?』

智「はい、全然大丈夫ですよ。
そんなに気を使わないで下さいよ(笑)」

先輩はそっかと呟いて奥の方から看護師さんを３人連れてきた

雅「やっ!!さとに、やだ……なに、するの?」

智「ギプス付けるだけ。痛いことないからね。僕もいるでしょ?だいじょーぶ^^」

看護師さんが３人も来るから何をされるかってビクビクしている雅紀

そんなにビクビクしなくてもいいのにね～(笑)

でも今は弱ってるから僕は固定をしないで雅紀が安心するように優しく声かけをした

雅「も、やっ……やだ…」

智「うん、やだねー。
もう少しだから頑張ろうね」

雅「…ん……しょ、にぃ…なぃ」

智「翔はもう少しで来てくれるからね」

僕らが話している間にギプスをつけ終えてくれていた先輩

智「ありがとうございました」

『ははっ(笑)雅紀先生はこんな優しいお兄さんがいていいなー。また、何かあったら頼ってくれていいからな』

それじゃ俺はこの辺で

そう言って出ていった先輩

もー、どこまで優しいんだ
ここの病院は優しい先生ばっかだね

智「翔はもう少しで来てくれるからねー
それまで、智にぃと待ってようね」

翔にぃ翔にぃと言っていたので、そう声をかけると安心したのか僕の肩にコトっと頭を乗せすぅすぅと気持ち良さそうに眠った