*ARS*お医者さんのにぃは病院嫌い２ (ページ46)

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風邪 3 ページ46

翔side

翔「お待たせ。」

診察カバンを探してたら遅くなっちゃった

急いで部屋に戻ると智にぃとAが寝ていた

まさか、智にぃまで寝るとは……(笑)

それだけ、疲れてるって事か

なんか起こすの可哀想だなーと思いながらも俺一人じゃA診察出来ないから仕方なく起こした

智「ん………んー……はっ……ごめ、翔」

翔「いや、いいよ。早く診察しちゃお」

診察カバンから体温計を出すとAに気付かれないよう脇に入れた

しばらく経ってなった体温計のディスプレイには38.6と表示がしてあった

思ったより高いね……

翔「座薬入れて熱下げちゃう?」

智「………いや、今日はやめておこう。
一時的な熱かもしれないし。明日になっても下がってなかったらいれようか。

今日は冷えピタのみで^^」

翔「うん。分かった。一応お水持ってきたから置いとくね」

智「ありがと」

翔「聴診しちゃうね」

充分聴診器を温めた後、智にぃが隙間を作ってくれている服の中に手を入れ心音を確認

「やぁだぁ……んー…ｸﾞｽｯ……痛い～
さとに離してーうわぁあああん」

智「もしもしは痛くないでしょ?もう少し頑張ろうね～」

小児科医になれるんじゃねーの?って位優しい声で話し掛ける智にぃ

いっそのこと掛け持ちしたらどう?(笑)

智「内科だって忙しいんだからなー(笑)
この、優しい声はAと弟たち専用ー」

翔「ハハッ(笑)俺ら専用か～(笑)」

Aの声であまり聞き取れないけど、特に気になるところはないね

翔「はい、終わり終わり。頑張れたねー」

「も……やだぁ……んっ……ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ」

智「うん、やだね～。にぃが治してあげるからね

ちょっと冷たいよ～」

冷えピタ片手にそう言う智にぃ

「やっやっ!!……やめてー」

智「はい、取ろうとしないのー
ほらっ、ゆっくり寝ないとよくならないよー

トントンしてあげるから」

翔「そんじゃ、俺はこの辺で……^^
また何かあったら呼んで」

あとは、智にぃ一人で大丈夫だなと思い部屋を出て自室へ直行

そのまんま眠りについた