*ARS*お医者さんのにぃは病院嫌い２ (ページ2)

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交通事故 (貴方・和也) 11 ページ2

翔side

夜、比較的暇な時間にAの病室へ

いつもと変わらない様子で眠っている

ベッドの近くに椅子を持ってきて
そこに座りAの左手を握った。

─ﾋﾟｸｯ─

翔「ん?!A?」

微かに指がうごいた

そっと呼びかけるとうっすらと目を開けた

翔「A!?」

驚きのあまり病院で、しかも夜中だと言うのに大声をあげてしまった

「ん・・・・しょ・・・に?」

酸素マスクをしてるから喋りにくそうだけどはっきりと“翔にぃ”って聞こえた

久しぶりにAの声を聞けて・・・

言葉に出来ないほど嬉しかった

急いでナースコールをし看護師さんに来てもらうことに

来るまでの間、智にぃに電話をするとすぐに来てくれるって

翔「A～、にぃの声聞こえたら
手、ギュッってして」

うん。もう大丈夫そうだね

しっかりと意識もあるよう

まだ、体力的に回復してないから
もうしばらく入院だけど・・・

これで一安心だね

─ｶﾞﾗｯ─

智「翔!!Aは?!」

翔「もう大丈夫。
後遺症も残ってないみたい」

潤「よかった…」

雅「ちょー、びっくりしたー」

もう安心だねって笑顔で言った雅にぃ

やっといつも通りの生活ができそうだよ(笑)

「さと……に、じゅ…に・・・まさ、に…

かずには?」

あっ、和に言ってない

もう、興奮しててすっかり忘れてた

智「もう少しで来るよ」

智にぃが“呼んできて”って目で訴えてるから急いで内科病棟まで向かった

走らない様に気をつけながらね(笑)