*ARS*お医者さんのにぃは病院嫌い14 (ページ6)

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急性心筋炎 (翔) 6 ページ6

和side

さっきまであんなに騒がしかったけど、今はナースもドクターもいなくなった。

『少し脈が乱れてただけです。
処置を行ったので大丈夫ですよ』

それだけ言って、僕らの前から消えたナース。

智「…っ、ょう、しょ…」

雅「もう少し落ち着いたら行こう?ほら、深呼吸！」

智にぃは自分を見失ってる感じ。
雅にぃが何を言っても翔にぃの名前を言い続けてる。

その姿に折れた雅にぃは渋々ICUの中へ。

先ほどと変わらず挿管されてる翔にぃ。
起きればすぐとってもらえるんだけどね…。

「翔にぃどうしたの?」

事情をまったく知らないAは心配そうにベッドを見ている。

和「んーん、なんでもないよ。ちょっと疲れちゃったのかな…。
…っ、よし、帰ろっか…」

ずっと家に帰ってない智にぃ。
今日は強引にでも帰ってきてもらわないと…。

このままじゃ、智にぃが倒れちゃう。

今日しっかり休んで明日また看てればいいでしょ?

そんな僕の考えを読み取ったのか…。
それとも雅にぃ自身も思ってたのか、説得を始めた。

智「…ん、なれたくな…っ、」

雅「だーめ。今日はちゃんと家に帰って?」

潤「今度は智にぃが倒れちゃう！
そしたら、翔にぃに会えなくなっちゃうよ?」

和「また明日来よう?何かあったら雅にぃに連絡入れてもらえばいいし、ね?」

最初は、首を横に振り続けてたけど「…ったい、連絡してね?」って納得してくれて。

後のことは雅にぃに任せて僕らは家に帰ることになった。