事故の怖さ (智×翔) 4 ページ43
雅side
カウンセリング室に連れてこられた俺は、真ん中にある椅子に座った。
『何か、話したいこととかある?』
優しくそう聞かれるんだけど、俺は別に話したいことなんてない。
ただ、早く二人の元に戻ってあげないと、
もしかしたら、泣いちゃってるかもしれないって…。
『ん、大丈夫大丈夫』
雅「…れは、おに、ちゃん…だから…。
泣いちゃっ、だめなの…」
『んーん、そんなことないよ?溜め込んじゃったら
いつか、雅紀くんが辛くなっちゃうから…
そういうのは、３人で分け合わないとね』
それじゃ、ダメなんだよ…。
２人を守ってあげなきゃ…っ。
『よし、じゃあ、雅紀くんは和くんと潤くんを守ってあげて?
それで、僕が雅紀くんを守ってあげる、ね?
これでいいでしょ?雅紀くんは、２人とも守れてるって事だよ?』
雅「……んっ、ん、もる、」
『だから、僕には頼って?
何でもいいから…不安なこととか、とにかく溜めないこと』
「じゃー、今日はもう疲れちゃったよね?
明日、話しようか。とりあえず、寝よ?」
そう言われたけど、俺は今日寝ないよ?
２人、看てないといけないから…。
先生が看てくれるって言ったけど忙しいもん…。
俺が、みなきゃ…。
こうやって、「俺が俺が」って知らず知らずのうちにストレスが溜まってたみたいで…
数日で発熱してしまった。
毎日カウンセラーとお話してるのに…。
『ん、頑張りすぎちゃったね。少し、寝よ?』
点滴をされ、鎮静剤で眠らされた。
もう、わかんないよ…。
俺は、どうすればいいの…?
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作者名：櫻@宮
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/hp/
作成日時：2015年2月2日 7時
