事故の怖さ (智×翔) 3 ページ42
雅side
ドクターの話を聞いて情緒不安定になってしまった２人。
俺も、こんな事実受け入れられないよ…。
翔にぃがいなくなるなんて、やだっ。
潤「やっ、しょ、に、すけて！」
和「ん、んっ、ぎゃーーっ、」
ドクターにしがみつく潤と、もうパニックの和。
俺はどうしていいか分からなくて
そのまま俯きながら立ってると、
一人の男性が入ってきた。
どうやらカウンセラーみたい。
『雅紀くんかな?ちょっと頑張れる?』
雅「ん…?」
『あとで雅紀くんのお話、ゆっくり聞いてあげるから
和くんに声かけて安心させてあげて?』
「僕は、潤くんとお話するから、ね?」
雅「ん、はい、っ」
カウンセラーにそう言われて、未だパニック状態の和にゆっくりとした口調で話しかけた。
もちろん最初は状況がよく分かってなくて、
手をパタパタさせ俺を避けるんだけど
次第に落ち着きを取り戻し周りがみえはじめたのか今度は縋ってきた。
和「まぁ、に、やぁー。っちゃ、やーっ。
しょ、に、とこ、きたい…っ」
雅「ん、んっ、行かないよ?雅にぃはここにいるからね?
翔にぃの所は後で行こうね」
ドクターは智にぃは意識を戻すって言ってたけど、もし容態が急変したら…?
智にぃも翔にぃもいないなんて、俺にはお兄ちゃんできない…。
２人がいるから、俺がこうやってのびのびやってけるのに…。
頼れる人がいなくなっちゃうじゃん…。
『雅紀くん?もう大丈夫だよ。２人とも寝ちゃったから、病室運ぼうか』
潤も落ち着いたらしく、先生の腕の中で寝息をたててた。
こうなることを予想していたのか、もう病室は用意されてるみたい…。
和を抱き、精神科の病棟まで来た…。
『雅紀くん?どうかした?』
雅「い、いえ…。なんでも、ないです…」
立ち止まった俺を見て、ニコッと話しかけるカウンセラー。
病室までつくと、三つのベッドが置いてあった。
雅「俺は、だいじょぶです…」
和と潤のお兄ちゃんだから…。
こんなとこで寝ちゃダメ…。
『カウンセリング室行こっか。ゆっくりお話しよ?』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 793人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：櫻@宮
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/hp/
作成日時：2015年2月2日 7時
