*ARS*お医者さんのにぃは病院嫌い14 (ページ35)

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口内炎 (潤) 3 ページ35

和side

いつものようにぐずってるものの、診察には珍しく素直に答える潤。

翔「よし、じゃー、聴診から。
前から、やっちゃうからそのままねー」

僕が後ろに回って服をまくってあげる。

ギュッと目を瞑ってるけど、邪魔はしないから成長したのかな?(笑)

翔「次、後ろねー。怖かったら、和にくっついてていいからねー」

和「ん、よしよし。上手にできてるよー」

頭をポンポンすれば嬉しそうに笑う。

体温計を挟んでも静かに音が鳴るのを待ってるし。

今日は、早く終わるかなーって思ってたけど
口の中を見せてって言えば「んーん」って首を横に振る。

さっきまで頑張ってたけど、限界がきちゃったかな?

潤「いやっ、もー、大丈夫！」

翔「あと、これだけだから、ね?頑張ろ?」

潤「…んーん、…とにぃ…」

和「ん?智にぃ?智にぃがいればできる?」

翔「え、かず…?」

知ってる。智にぃは当直で今はいない。

でも、電話して声聞くだけでも違うんじゃない?
ちょっとした賭けだけどね(笑)

もしかしたら、忙しくて電話に出れないかもしれないし
声を聞けたとしても、やっぱり間接的だから潤はこのまま見せてくれないかもしれないし。

和「今日ね、智にぃ当直だからここには来れないの。
でも、電話でお話してみよっか」

そう言って電話をかければ、何コールかで「もしもしー、どしたー」って独特の声。

あー、安心するね。

事情を話せば、「じゃあ、潤に変わって」って。

潤に携帯を渡し、僕らはその様子を伺う。

時折、「んふふ」って笑い声が出てるから、リラックスはできてるんだろうなーって思う。

潤「ん、ん、かった…んばる」

智「とりあえず優しくしてあげてねー。
怒っちゃだめだよ?」
そう釘を打たれ電話は切れた。

さっ、潤の気が変わらないうちにやっちゃいましょうか！