*ARS*お医者さんのにぃは病院嫌い14 (ページ29)

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不眠症 (和) 5 ページ29

智side

落ち着いてはきたものの、まだ何かに怖がってるようで
一向に寝ようとしない。

まだ、真夜中だからね?
睡眠時間はたっぷりあるよ?

和「やぁ～。ぎゅーって、ぎゅー」

智「ん、ぎゅーしてるでしょ?」

和「ふぇっ…」

雅「あれ?和、泣いてるの?」

この騒ぎで起きちゃったんだろうね。
ゆっくり寝てたのに…(笑)

雅「どーした～?ん?」

和「こわっ、わいの…」

雅「ん～?大丈夫。ほら、おいで」

僕の腕から雅紀の腕へ移動。

背中をトントンしながら、お話してる。

そのリズムと声色(こわいろ)でだんだんウトウトしてきて、
そのまま寝息をたてた。

翔「これで、眠れるといいんだけどね…。
難しいかな…」

ほんと、よく眠れるといいんだけど…。

しばらくして雅紀が体から離そうとすると、ビクッとなって
おきてしまった。

雅「あ～、大丈夫。ほら、いるからね」

和「ふぇ、んぅ……ん…」

これでもかってくらい抱きついてるから
これじゃ、雅紀が休めないよね。

雅「ん?俺は大丈夫だよ」

翔「雅紀も身体強いわけじゃないんだから。
休めないともたないぞ?」

雅「あひゃ。さっき、たくさん寝かせてもらったから大丈夫だって！
心配症だなー、二人とも」

翔と顔を見合わせて苦笑い。

そんなこと言ってさ、一番に風邪引くの誰よ(笑)

雅「もー、ほらこうすればいいでしょ?
俺も寝れるからさ。だから、二人も休んで！」

僕の布団に抱き合って横になる。

それじゃ、僕の寝るとこないし…(笑)

しょうがない…。
和は雅紀に任せて、自室で休ませてもらおうかな。