不眠症 (和) 4 ページ28
翔side
俺だけじゃ手がつけられないほど暴れてる和。
薬に必死に手を伸ばしてどうにか飲もうとしてるけど
俺が、そんなこと許すわけないでしょ?
和「ぎゃぁーーっ」
翔「かーず?落ち着いて…」
和「やぁーっ。…っ、ん、んっ、っ…」
翔「ん、わかった、わかったから。
でも、一つだけ、ね?」
和「…とつじゃ、ねれない…っ」
翔「ねれる、ねれるよ?」
とりあえず、薬を持って和を抱いてリビングへと戻る。
その方が和も安心するでしょ?
智「あーあー。大丈夫?どうしたの〜」
和「ねるのっ!!」
智「そっかそっか。眠いもんねー。
僕も眠いから、和の隣で寝てもいい?」
和「……ん」
智「んふふ。ありがと」
これなら、薬飲まなくても大丈夫そうだね。
薬は、鍵のかかってる薬箱にいれとく。
智にぃのマイナスイオンで、ゆっくり寝れるんじゃないかな。
そんな俺の考えはすぐに破られ、
１時間もしないうちに起きてしまった和。
和「ﾋｸｯﾋｸｯ、にぃーーっ!!」
翔「どうしたー?」
和「やーーっ、にぃちゃー!!ぎゃー…」
翔「翔にぃだよー。ほら、こっち見て?かず?」
和「…んっ、ん…?しょおにぃ…」
最初は拒否ってたものの、
今では、ぎゅっとくっついてくる。
せっかくの安眠を夢に邪魔されちゃったのかな?
和「わい…こっ、わ…」
智「ん、大丈夫、ほら、にぃいるでしょ?」
落ち着くにはもう少し時間がかかりそうだね。
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作者名：櫻@宮
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/hp/
作成日時：2015年2月2日 7時
