不眠症 (和) 3 ページ27
翔side
みるみる痩せていっている和の姿。
あまりに、酷いから見てられないくらい…。
智「ねぇ?かず?いい加減話して?」
和「………なんにもないから…っ、」
雅「ねぇ…かず」
和「何にもないって言ってんじゃん!!」
そう言うと部屋に閉じこもっちゃった。
これは、もう限界通り越してるわ。
怒鳴られた雅紀は肩落として落ち込んでる。
智「もー、困った子だねぇ。翔、よろしくね?
そろそろ、危険だから…」
翔「…ん、行ってくるわ」
和を追いかけるように部屋に入れば、
息を乱しながら泣いてる。
和「んっ、ふ、ふぅ、はぁ、んっん、」
翔「大丈夫、だいじょーぶだからねー。
ゆっくり、ゆっくり。そうそう、落ち着いて、ね?」
和「…めっ、なさ…っ」
翔「んーん、大丈夫。気にしなくていいよ?」
落ち着いたかと思えばまたはぁはぁと乱し縋ってくる。
和「いか、なっ、で…」
翔「ん?いかない、いかない。どうしたのさ…」
和「ふぇっ、行っちゃや…っ」
「行かないで」「行っちゃやだ」って痛いくらい手を握ってくる。
和「ぎゅーって…っ」
翔「うんうん。ぎゅーってしようね」
寝るかなーって思えば、全く寝なくて。
いつもなら、ここで気持ちよさそうに寝るのに…。
和「…んでっ…なんで、寝れないの…っ」
そう言っていきなり立ったかと思えば、机の引き出しから
薬を取り出し手に出してる。
それも、結構な量。
腕を掴んで、制止させる。
翔「かず?それは、ダメだよ?」
和「…んでっ!!いいじゃん、飲ませて…っ」
良く見れば、睡眠薬って書いてあって。
いつから、飲んでるのかな…。
オーバードーズする前に気付けてよかったわ。
翔「寝れてなかったんだね?ごめんね?
今日から、俺らとねよ?」
和「でもっ、ねれな…っ」
翔「んーん、寝れるよ、大丈夫」
薬よりも絶対効果あるから！(笑)
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作者名：櫻@宮
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/hp/
作成日時：2015年2月2日 7時
