不眠症 (和) 1 ﾘｸ ページ25
雅side
雅「ねぇ、かずー」
和「………」
雅「かーずー?」
和「え?あ、ごめん。なに?」
最近の和は話しかけても上の空。
さっきみたいに、「なに?」って聞き返すことが増えてきた。
雅「なにかあった?」
和「ん?あー、いや。何にもないよ?」
雅「そう?ならいいけど、さ…」
隠し事してるってことは、こんな俺でもわかるよ?
でもね、今回の問題は一筋縄ではいかないと思う。
ここは、兄貴に任せて、サポートに回ろうかな。
翔「ん、わかってるよ。俺が聞きにいってくるから」
さすが翔にぃ。
なんでもわかるんだねー。
翔「そりゃ、お前があんな目で見てくればな(笑)
わからない方がおかしいわ！(笑)」
雅「俺、サポートするからさ！ね?お願い！」
翔「俺も気になってたから。そろそろ、対処した方がいいかなーって…」
生憎、今日は智にぃが当直。
潤までも呼び出しをくらい先ほど出ていったとこ。
今、ソファーでボーッとしてる和。
心ここにあらずみたいな。
今の和はそんな言葉がぴったり。
翔「かず?」
和「……しょおに…?」
翔「ん、そうだよ。何かあったの?」
和「……んーん、何にも…」
何を聞いても「大丈夫」「何にもない」って。
大丈夫なわけないし、何にもないわけない。
あんな顔してよく言えるわ(笑)
隠し事は、いつもうまく隠すのに今回はそれがない。
それほど、余裕がないってこと?
追い込まれてるってこと?
それなら、尚更俺らがなんとかしないと…。
……でも、どうすればいいのかな…?
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作者名：櫻@宮
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/hp/
作成日時：2015年2月2日 7時
