*ARS*お医者さんのにぃは病院嫌い14 (ページ21)

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インフルエンザ 5 ページ21

雅side

まぁ、予想通りで４人ともインフルエンザ。

『大丈夫か?大変なら、病院行ったほうがいいと思うけど…』

雅「……そうですね…。病院連れていきます。
４人入れる病室ありましたっけ?」

『一部屋あるけど、４人分しかないから…
お前が、ソファで寝ることになるぞ?』

いや…、Aをソファに寝かせよう。
免疫力弱いけど、一人にするわけにはいかないから。

雅「大丈夫です。手伝ってもらえますか?」

『ん、わかった。車に運ぶぞ』

ゆっくり寝てるところ、ごめんねー。

起こさないように慎重に…。
４人を無事車内へ。

Aにマスクをさせ車に乗せると発進させる。
先輩は自分の車で。

車内は、はぁはぁと荒い息遣い。
熱上がってきちゃったね。

病院につけばそのまま病室に移してもらった。

『お前も休めよ?』

雅「はい、ありがとうございました」

お礼を言い、先輩と別れる。

病室には、４人の姿。
Aもソファで寝息をたててる。

和「ん、んぅー、ふぇ…?」

雅「おっきしちゃった?」

和「どこー?…こ、どこー?」

雅「病院だよー。みんなね、インフルエンザ。
安静にしてなきゃ…」

和「やぁーっ。かえるぅー、おうちかえるー」

雅「大丈夫、だいじょーぶ。にぃたち、ねんねしてるからしーね?」

和「ここ、やぁ～」

雅「ん、よし。ちょっと、お散歩行こう。
寒くない?大丈夫?」

小柄な、和だから簡単におんぶできる。
ブランケットを背中にかけ、病室から出て廊下を歩く。

ほんとは、ダメなんだろうけど…(笑)
しょうがないよね…。
他の３人まで起きちゃったら、手に負えなくなる。

雅「かずー?」

和「………はぁ、はぁ…」

一応眠ってくれたみたいだけど、熱上がってきちゃったね。

病室に戻り布団を被せ、みんなの汗を拭いていく。

ソファは一つしかなく、俺は机に突っ伏すことに。
寝心地はよくないけど、にぃたちが元気になるまでの辛抱。

俺が熱出したときにぃたち頑張って看病してくれるから…。
俺も、恩返ししなきゃね。