*ARS*お医者さんのにぃは病院嫌い14 (ページ19)

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インフルエンザ 3 ページ19

雅side

とりあえずね、悲惨なことになってるわ。

ってか、翔にぃまでダウンってどういうこと?
俺一人で四人も看るなんて…。

智にぃはまだいいとして、ほか三人。
手がつけられない状態。

時期も時期だし、インフルエンザの可能性大。
だから、あの地味に痛い検査をしなきゃならないんだけど。

到底俺だけじゃ無理だから助っ人を呼んだ。
みんな人見知りだから、どうなるかわからないけど。

一人より二人っしょ。

そのことを話せば、負担が減るようにって家にまで来てくれるっていうから
ほんと、助かる。

しばらくすれば、ピンポーンって鳴り「おじゃましまーす」って入ってきた俺の先輩。

和「やっ、…だれ、やだ、まーにぃ!!」

両側を和と潤に掴まれ、動けないでいる俺に先輩は「あーあー」って他人事(笑)

『ほんと、すごいな。お前ら兄弟。
噂では聞いてたけど…ここまでとは…』

雅「すいません。ほんと、人見知りの病院嫌いで…(笑)」

もう、苦笑いで返すしかないよね。
翔にぃだって泣いてはいないものの、もう泣きそうなくらい眉が下がってる。

『よしっ、さっそくやっちゃうか?
えっと、名前…』

雅「かず?名前は?」

和「…っ、か、かずなり…っ」

『そっか、じゃあ、和くんな。和くんから、やっちゃおうか』

細長い綿棒を持って和に近づく。
「やぁーだ…っ」って泣いてるけど、一瞬で終わり。

さすが、先輩。

和「ふえっ、うえーーんっ！」

『頑張った、頑張ったね?もう、終わりな?』

最初は力が入ってたけど安心したのか徐々に力が抜けてきてそのまま夢の世界へ。

『じゃー、えっと?潤くんだっけ?末っ子くんもやっちゃおうか』