*ARS*お医者さんのにぃは病院嫌い14 (ページ12)

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腹痛 4 ページ12

智side

あの目を閉じた時からどの位経ったんだろう…。

気がつけば朝になっていて、隣には何の温もりもない。

智「え、A?A!?」

どうしよう、どうしよう。

こんな時にリビングからは笑い声が聞こえるし…。

えっ、てか、みんな起きてるの?
早くない?

智「ねぇ、Aが……!!」

翔「ほら、智にぃ心配してるよー?」

和「ごめん、ごめん。Aが苦しんでたから連れてきちゃった」

てへって言葉がつきそうなくらい軽い感じ。
はぁー、ほんとビックリしたー。

智「すっげぇ、焦ったからね」

潤「だって、気持ちよく寝てるからさ、
起こさないでそっとしておこうってことになったの(笑)」

智「まぁ、でもいいや。Aはどんな感じ?」

和「さっきまでグズグズだったけど今はなんとか…。
早いとこ、出してあげた方がいいよ。
波もあるみたいだし、また痛がってくるよ」

智「今日、雅紀は?」

翔「呼び出されて、早朝に急いで家出ていったみたい。
ほら…」

そう言われて目の前に出された１枚の紙。

雅紀の乱雑な字で「いってきます」と書かれてる(笑)

どうしようか、みんな仕事だし。

潤「とりあえず連れて行って処置だけしちゃえば?
あとは、暇なとこで預かってもらう感じ」

じゃあ、小児科がいいんじゃない?

部屋も小児仕様だし、ちょうどいい…

和「あっ、小児科は無理だよ。今、色々と流行ってて患者さん多いから
多分看てられないと思う。雅にぃのとこはわからないけど、多分忙しいよ」

智「そっか…、じゃあ内科の方で看てるよ。
患者さん、それほど多くないし…」

ん、これはしょうがないこと。
Aだけ特別扱いするわけにいかないから。

とりあえず、外来始まる前に出してあげたいから早めに家を出よう。