さとくん、しょーちゃん 4 ページ39
和side
「じゃあ次、智にぃ診ちゃおうか」という言葉と共に智にぃの身体がビクッと跳ねる。
和「ん?だいじょ〜ぶだよ。もしもしとピッピだけ」
智「…くは、い…」
雅「んーん。だーめ。怖いなら和の膝に座る?」
雅にぃにそう言われたのでイスではなくベッドに座って智にぃを乗せる。
壁に凭れられるからね(笑)
嫌がってくねくねと動いて降りようとするけど所詮熱に侵された身体。
僕でも簡単に固定ができる。
智「んー、んんっー。やぁ〜……わぃー」
和「こわくない、こわくない。熱どのくらいかな〜って診るだけ」
頭を固定すればサッと体温計を入れてくれる雅にぃ。
智「ん、や、やーーっ。…めて、…なして…」
雅「ごめん、ごめん。もう、終わりだからね?
…38.9。んー、翔にぃとそれほど変わらないや」
次聴診〜って、イヤピースを耳にはめると、チェストピースを拳で温める。
智「んっ、んっ、んやぁ〜……まぁー、やー」
和「雅にぃがばい菌さんどこかなーって探してくれるからね?」
雅「はーい、じゃあ、パトロールしまーす(笑)」
智「……ﾋｯｸ、ん、んぅー!!んぐっ……」
そんな、声も出さないで泣くなんてやりづらいじゃん。
もっと、うえぇーんって泣いてくれた方がまだやりやすいよね(笑)
雅「うん、問題はないな。２人とも過労とかストレスでの熱かな」
それで免疫が下がったところに風邪菌をもらってきちゃったんじゃないかな。
雅「もー、終わり。ほらっ、泣かないの。
こっちくる?おいで?」
智「ふえっ……まぁー……ふえぇ〜ん!!」
雅にぃに抱っこされて安心したのか、急に泣き出してしちゃった。
これさ、あれじゃない?
翔にぃと同じ熱なら必然的に智にぃも解熱剤だよね?
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作者名：櫻@宮
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/hp/
作成日時：2014年8月4日 22時
