*ARS*お医者さんのにぃは病院嫌い11 (ページ20)

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不幸の連鎖 (雅紀) 4 ページ20

翔side

夜は智にぃがみててくれるらしいから仕事に行こうとしてるんだけど、雅紀が離してくれない。

俺、仕事行かなきゃ怒られちゃうんだけど?(笑)

雅「…れも、ってい…?」

翔「それはダメだよー。今雅紀に必要な事は安静にしてること」

智「いい子にねんねしてれば、明日の朝来てくれるってよ」

智にぃが説得してくれてるんだけど、首を振ってぐずってる。

翔「あー、じゃあ一緒に寝よう。ほらっ、離して。お腹トントンしてあげるよー」

雅紀をベッドに寝かせポンポンとお腹を叩いてると、最初は「だっこー」って泣いてたけど次第に声は小さくなっていき寝息が聞こえてきた。

時々、咳はしているもののちゃんと眠れてるからよかった……。

翔「雅紀、やっぱり熱いわ。熱グンって上がったね。冷えピタと氷枕持ってくるね」

智「わかった。ありがとね、しょう」

病室を一旦出て、ナースステーションで必要な物を揃える。

ついでに自販で飲み物も買って…。

翔「俺はもう仕事に戻るね。これから、カルテ整理…」

智「頑張ってね。翔先生」

翔「ははっ(笑)飲み物冷蔵庫に入れとくよ」

足早に病室をあとにし外科棟まで急ぐ。

しばらくは平和に机に貯まってたカルテを整理してたんだけどナースの声で空気が一変。

『翔先生!!急患で、緊急手術らしいです』

翔「今、行きます！」

椅子に掛けてた白衣を着て首に聴診器を下げ、救急へと向かった。