きっと大丈夫 (智) 2 ページ2
雅side
朝徒歩で来たけどさ、帰りのこと忘れてた…。
もう、結構暗いし危ないよね…?
でも、迎えを呼ぶのも悪いし…と思って歩いて帰ることに。
雅「お疲れ様でしたー」
『おつかれー』『お疲れ様です』
そんな声を背中で聞き病院を出る。
病院から出て15分くらいかな?もうちょっとで家に着くってとき。
前に人影っぽいのが映ってて……。
え?倒れてる?
このシルエットどこかで見たことある…。
雅「だ、大丈夫ですか?しっかりしてください!!」
智「……さ、まさ……っ、…っ」
雅「え、ちょっ!?智にぃ!?」
智「…っ、……っ、」
よく見ると俺の手には真っ赤な血が…。
智にぃの周りにも水溜まりのように血が流れてる。
雅「って、まって、智にぃ?救急車呼んだから。もう少し頑張って」
意識が飛ばないように救急車が到着するまで声をかけ続ける。
智「……っ、ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ……っ、…」
雅「……っ。大丈夫だからね〜。すぐ楽になるから、もう少しね?」
だんだんと俺の声かけにも反応しなくなっちゃって……。
やっと到着した救急車に急いで乗せる。
智にぃの手しか握る事が出来なくて、救急隊の質問にもどうやって答えたか忘れちゃった。
ただただ智にぃの無事を祈るだけ…。
「先生！心肺停止です!!」
雅「智にぃ!?智にぃ!!ねぇっ!!」
「どいてください」
病院に着くと心臓マッサージをされながら処置室に運ばれていった。
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作者名：櫻@宮
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/hp/
作成日時：2014年8月4日 22時
