思わせ野郎と嫉妬野郎。((橙×黄))

りゅうへい ページ9

『すばるっ

改めてよろしゅうねっ』

『ん、』


すばるくんと絡みつつも

お弁当選び。

って言ってもそんなに種類ないし

そもそも、もう2つしか残ってないんやろから

適当に取って亮ちゃんの隣に座る。

…いや、わざとやないよ？

だって視界に唐揚げが…


『なに、唐揚げ食いに来たん』


ちらりと僕を見て

自分のお弁当の残り1つの唐揚げを見て

それを2回ほど繰り返すと


『あげる、けど』

｢ええの？｣

『遠慮すんなよ。

なんか、まるって俺に遠慮してへん？』


あらら、

僕そんなふうに見えてたんかな

思い切ってすばるくんにしたみたく

あーんって

口を開けると


『残り全部食うてええから』


と、僕の前に

きっちり唐揚げ1つと野菜が残されたお弁当を置いて

楽屋を出て行ってもうた

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