第37話 ページ39
《今日はクリスマスイブ！！街行くカップル達にどこへ行くのか取材をしたいと思いま〜す！》
こんにちは皆さん、Aです。今日は世の中のリア充達がデートをしてきゃっきゃうふふするイベントデーであるクリスマスイブでございます
だが私は残念なことに部活がある。デートする暇もないし、まず相手がいない。相手なんて…、うーん。想像つかないなぁ
そんなことを思いながら私はジャージに着替える。それから長く伸ばしている髪を束ねてシュシュをつけた
携帯のカメラロールを鏡代わりにして変なところがないかをチェックする。よし、オッケー！
『じゃ、行ってくるね。父さん車ー』
「あぁ、ちょっと待ってろ」
「気をつけてね〜」
そう言いながら、車が閉まってある車庫に向かい、寒空の下に出る。その時、ダッフルコートのポケットに入れている紙切れが動いた
その紙切れとは、鉄朗君の番号が書かれている、あの紙だ。ちなみに未だ1度も連絡は取っていない
『…怒るかなぁ鉄朗君』
あの時は…鉄朗君と会ったあの時は本当に持ってなかった。だが、北川第一での練習試合の時に父さんと私は結局会えたのが20:30くらいで、連絡取れないのは心配だということで買ってくれたのである
「お待たせ、今日は夜までか？」
『んーん、お昼まで』
「分かった。遅くなりそうなら電話くれ」
『はーい』
そう言いながら、父さんに白鳥沢まで送ってもらう。車窓の外の景色は、冬のせいなのか少し寂しいような気がした
**************
「お疲れ藤間ちゃん！」
「お疲れ」
『お、お疲れ皆。どうしたの揃って』
今日もいつも通りに練習をして、今さっき監督の話も終わったところなので私は後片付けを始めていた。いつもならば皆帰り始める頃なのだが、私の前には1年生達が勢揃いしていた
やけにニコニコ笑って、私を見てくる天童君。というか他の皆も楽しそうだ
『…何かあるっけ？』
「ふっふー、そうだよ！」
「なぁ、藤間はこれから暇か？」
うきうきな雰囲気で言われるも、何が何だかよく分からない。けれどこれからは暇だ。寂しくぼっちイブだが。それが何かあるのだろうか
怪訝な表情のまま頷くと、パァァァッと明るくなった皆。う、眩しい！若い子の満面の笑み眩しい！
「じゃあクリスマス会、藤間も来るよな？」
『クリスマス、会？？』
キラキラとまで輝きだした皆の表情にノックアウトしそうになってしまった。
クリスマス会って何だよ天使か。知ってた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1722人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なつき(プロフ) - アニオタさん» コメントありがとうございます！好き、と言って頂けてとても嬉しいです。高校はそうです、別に行かせます。寂しい気持ちは正直私もありますが、決めている事なので。 番外編についてはかしこまりました。別のところに載せますね！ (2021年3月27日 23時) (
レス) id: 2e5549a5b9 (このIDを非表示/違反報告)
アニオタ - そのまま白鳥沢にいるものだと思っていたので、驚きです。それと、この作品の番外編、読んでみたいです。続きの更新も楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年3月25日 18時) (レス) id: 4bb6e8f6df (このIDを非表示/違反報告)
アニオタ - はじめまして、アニオタです。作品、読ませていただいております。とても面白くて好きです。でも、夢主が高校は白鳥沢じゃないって話を見て、え！？白鳥沢じゃないんだ・・・。じゃあ、何処の高校行くんだろう。と考えちゃいました。少し寂しいです。 (2021年3月25日 18時) (レス) id: 4bb6e8f6df (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - もみじさん» コメントありがとうございます！仲の良いクラスなんですね！ (2017年10月14日 18時) (レス) id: 2e5549a5b9 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - やべぇ、うちのクラスめっちゃコミュ力たけぇw１ヶ月したらもう名前呼びだったわw 面白いです！ (2017年10月13日 17時) (レス) id: 1e70000bec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なつき | 作成日時：2016年7月16日 19時
