気づいたら赤ちゃんから人生やり直してるんだけど【排球】

第35話 ページ37

「じゃあバレーしてたわけじゃないんだな」
『うん、興味無かったわけじゃないから、誘われて入ったんだ〜』
「いいなぁ女子マネ！うちにはいないんだよねー」


えーと、はい。うん。いつもの如く仲良く会話してますAです

うんまぁ知ってた。だって今までそうだったもんね。気づいたらもう知り合いってパターンだもんね。ほんとキャラとの遭遇率がおかしい気がするんだけど気のせいかな？


外は寒いだろうってことで、今は体育館に3人で座りながら話している。寒さは変わらないが、風がないだけマシだ

「でも羨ましいな、マネージャーいるの」
「岩ちゃんも女の子が良いよね〜」
「ちっげえよクソ川。てめーの頭はお花畑か」
『あ、そっか。マネージャーいないと準備1年生するもんね』

ふわっとボケをかます及川君に鋭く突っ込む岩泉君。役割がハッキリしている2人である


うーん、今日は何も起こらなかったなぁ〜って安心したのがいけなかったのかそうなのか


『(どうしてこーなった…)』


「頭かかえてどうしたの？」
「痛いのか？」


自分の運の悪さ？いや良さ？に頭が痛くなる。くっそ神様こんな特典いらなかったんだけど！ってゆーか及川君と岩泉君優しいな！

岩泉君は背中さすってくれるし及川君は頭撫でてくれてるんだけど、何なのハイキュー。イケメンしかいないの？知ってたけど！イケメンだらけだなぁって思ってはいたんだけど！


ダメだ混乱して思考回路がおかしくなってる…。もうイケメンって単語しか浮かんでこない


『…及川君、岩泉君』
「ん？なーに？」
「なんだ？」


『君たちほんっとカッコいいよね』


気づいたら私はそんなことを口走っていた。ぽかん、と間抜けのように口を開けている2人を無視して、私は心の声をこぼしまくった


『そうやってさ、背中さすってくれたり、サラッと頭撫でたり、2人ともわざわざ見ず知らずの女のために帰んなかったり、ほんと行動がイケメンだよね』


そう、この2人は私の迎えがまだ来てないって言ったら「俺らも待つよ」なんて言ってずっと話してくれているのだ。優し過ぎだよ菩薩かよ

しかも、会話を途切れさせないで、気まずくならないように配慮してくれて？無意識なのかもしれないけどさ、お姉さん辛い。2人がいい子過ぎて辛い


「え、何、ちょ、そんな褒めないでよ照れる」
「イケメンって、俺が、？」

褒められ慣れてないのか赤面してあたふたしてるのが可愛くて、私は2人を褒めまくった




__________
続きます

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