第24話 ページ26
じりじりと肌を焼くような茹だる暑さから逃れようと、そこら辺にあった公園の遊具の中でひと休みをする。そして私は1時間前の自分を呪った
『(くそっ、なんでこんなことに……！)』
藤間A、13歳(中身42歳)。この歳になって道に迷うとは思っていませんでした、はい
いや落ち着け、とりあえずこんなことになるまでの経緯を思い出そう
**************
まず朝。家から出発し、仙台空港まで車で走った。来る時に翔陽と夏にお土産よろしく、と言われ、それから抱きしめられた。お返し、とばかりに私も抱きしめてきた
そんで仙台空港から羽田空港まで飛んだんだ。1時間ほどで着いたため、その後はホテルにチェックイン。うん、ここまでは良いよ
え、とそれから…、あ、昼ごはん。確かホテルで食べて、その後母さんと父さんが恋人時代の思い出の場所とやらに行って来ると言ってホテルから出て行ったんだ
「道に迷わなかったら外に遊び行ってても良いぞ」
「もう中学生だから1人でも大丈夫よね」
そんで私確か
『当たり前じゃん。もう13歳なんだよ？大丈夫だから、ほら、行っといで』
よっしゃ自由じゃん！とか何とか思って。お金持って、駅から電車に飛び乗って…
************
『ここどこよ…』
今現在道に迷っていると…
嘘だろオイ。ていうかまさか電車乗り間違えるなんて…。新社会人以来だわそんなことしたの
新宿方面乗ろうと思ったのに、隣の反対方面乗ってて、焦って戻ろうとしてまた間違って、そんなことを繰り返してたら、気づいた時には全く知らない場所に来ていた
『、くっそマジかよ』
こういう時携帯持ってたら、まだ良かったのに
悪態を吐いて、それから立ち上がった。いつまでもこんなとこ居てらんないし、いやでも、迷ってる時ってあんまり動かない方いいんだっけ？
「ねえお姉さん、こんなとこで1人でどうしたんスか？」
『あ？』
「あ、いやその」
やべえ知らない人にヤンキーっぽい返事しちゃった…！牛島君の時もだけど！！
『す、すみません！ちょっと道に迷ってイライラしてて…！』
「あっ、そーなんすね。別に気にしてないっスよ」
焦ってそう言ったものの恥ずかしさでまだ相手の顔が見れてない。声的には、少年、かな？あああどうしよう帰りたい翔陽助けて…！
あの子土地勘ないとこでも迷わないんだよな不思議なことに。いつの間にか目的地着くって言ってた。私にもそのスキル分けてくれ
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なつき(プロフ) - アニオタさん» コメントありがとうございます！好き、と言って頂けてとても嬉しいです。高校はそうです、別に行かせます。寂しい気持ちは正直私もありますが、決めている事なので。 番外編についてはかしこまりました。別のところに載せますね！ (2021年3月27日 23時) (
レス) id: 2e5549a5b9 (このIDを非表示/違反報告)
アニオタ - そのまま白鳥沢にいるものだと思っていたので、驚きです。それと、この作品の番外編、読んでみたいです。続きの更新も楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年3月25日 18時) (レス) id: 4bb6e8f6df (このIDを非表示/違反報告)
アニオタ - はじめまして、アニオタです。作品、読ませていただいております。とても面白くて好きです。でも、夢主が高校は白鳥沢じゃないって話を見て、え！？白鳥沢じゃないんだ・・・。じゃあ、何処の高校行くんだろう。と考えちゃいました。少し寂しいです。 (2021年3月25日 18時) (レス) id: 4bb6e8f6df (このIDを非表示/違反報告)
なつき(プロフ) - もみじさん» コメントありがとうございます！仲の良いクラスなんですね！ (2017年10月14日 18時) (レス) id: 2e5549a5b9 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ(プロフ) - やべぇ、うちのクラスめっちゃコミュ力たけぇw１ヶ月したらもう名前呼びだったわw 面白いです！ (2017年10月13日 17時) (レス) id: 1e70000bec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつき | 作成日時：2016年7月16日 19時
